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2003 年度 実績報告書

放射線照射の大腸癌細胞に対する細胞接着分子の生物学的影響と臨床への応用

研究課題

研究課題/領域番号 15591424
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

佐藤 幹則  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (20305551)

研究分担者 田中 守嗣  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (10227184)
竹山 廣光  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (00216946)
真辺 忠夫  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80127141)
沢井 博純  名古屋市立大学, 大学院・医学研究科, 助手 (40336681)
キーワード大腸癌 / 放射線照射 / 細胞接着分子 / 臨床応用
研究概要

大腸癌細胞株のうち高肝転移株であるHT-29およびWiDrがシアリルルイスa抗原およびシアリルルイスx抗原を著明に発現するのに対し、低肝転移株であるCOLO 320DMおよびCaco-2においてはシアリルルイスa抗原およびシアリルルイスx抗原の発現をあまり認めないことはこれまでの当教室の研究で明らかにされている。
今回当教室は、上記にある高肝転移株であるHT-29およびWiDr、低肝転移株であるCOLO320DMおよびCaco-2の4つの大腸癌細胞株を用い、実験用X線照射装置(CAX210 中部メディカル製)を用いて、X線照射群と非照射群に分けX線照射を行うか行わないかで、また照射線量を変えてシアリルルイスa抗原、シアリルルイスx抗原をはじめとする細胞接着分子がどのように変化するかをフローサイトメトリーを用い経時的に測定し調査した。
X線照射量を2Gy、5Gy、10Gyの3種類に設定し、照射後5時間後、12時間後、18時間後、24時間後のシアリルルイスaおよびx抗原の変化を上記の4つの細胞株にてフローサイトメトリーを用い分析したところ、高肝転移株であるHT-29およびWiDrでは、非照射群と比べaおよびx抗原の発現が低下していた。また、低肝転移株であるCOLO 320DMおよびCaco-2ではX線照射群と非照射群に差は認めなかった。
また2Gy照射後1日目から5日目まで連日フローサイトメトリーにて分析したところ、高肝転移株であるHT-29およびWiDrにおいて共にaおよびx抗原の発現に低下傾向を認めたが、低肝転移株であるCOLO 320DMおよびCaco-2では低下傾向は認めなかった。今後、症例数を重ねてさらなる検討が必要である。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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