| 研究分担者 |
窪田 敬一 獨協医科大学, 医学部, 教授 (70260388)
澤田 登起彦 獨協医科大学, 医学部, 助教授 (20266761)
北 順二 獨協医科大学, 医学部, 講師 (90275735)
濱田 清誠 獨協医科大学, 医学部, 助手 (00337388)
岩崎 喜実 獨協医科大学, 医学部, 助手 (90364554)
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| 研究概要 |
(目的)肝門部血行遮断を伴った肝切除術後の肝障害に対するIschemic Precconditioning(IPC)の効果を検討する。(方法)雄性ブタ(20-30kg)を用いて,内頚静脈-脾静脈間にbypassを作製し、肝切除は15min Pringle's maneuver、5min reperfusionの間歇的肝門部血行遮断下に約40%のleft hepatectomyを行う。IPC(10分間遮断、10分間解放)施行群と非施行群に分け、肝障害を2群間で肝切除終了後3hrの血行動態、血液生化学(GOT,LDH,乳酸値、ヒアルロン酸値、NOx,TNF-alpha)、TUNEL染色について検討した。(結果)2群間(n=5)で体重、出血量、切除肝重量、Pringle時間に有意差はなかった。血液生化学検査はGOT、TNF-alphaが有意にIPC群で低値を示した(IPC:135.8±13.5 vs non IPC:199±16.8 P=0.018、IPC:225.3±60.1 vs non IPC:760.4±437.7,P=0.042)。LDH,乳酸値、NOx,では有意差はないもののIPC群が低値を示した。LDH(IPC:909±82.2 vs non IPC:1151.0±172.4 P=0.241)乳酸値(IPC:23.9±3.5 vs none IPC:32.7±5.8 P=0.229)NOx(IPC:63.9±10.9 vs non IPC:91.9±18.2 P=0.222)。ヒアルロン酸には有意差は認めなかったがIPC群が高い傾向を示した(IPC:147.3±18.2 vs non IPC:109.3±40.0 P=0.412)。TUNEL染色ではIPC群がnon IPC群に比較し明らかに肝類洞内皮のTUNEL陽性細の発現が抑制されていた。(考察)IPCはブタ肝切除モデルにて肝障害を軽減し、NO,TNF-alpha、apoptosisが保護効果作用に関与していると考えられた。
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