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2003 年度 実績報告書

液体呼吸剤を利用した経気管支標的治療の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15591487
研究機関自治医科大学

研究代表者

遠藤 俊輔  自治医科大学, 医学部, 講師 (10245037)

研究分担者 齊藤 紀子  自治医科大学, 医学部, 助手 (00347999)
佐藤 幸夫  自治医科大学, 医学部, 講師 (10312844)
蘇原 泰則  自治医科大学, 医学部, 教授 (60114097)
キーワードフッ素化合物 / 蛍光顕微鏡 / GFPラット / 経気管支標的治療 / 塩酸肺損傷 / ARDS / ステロイド / 液体呼吸
研究概要

液体呼吸剤は優れた酸素運搬能を有するばかりでなく高い表面活性を有するため、正常な構築を失い表面張力の亢進した病的肺胞にも十分に浸透し酸素を供給できることを、我々の研究室で明らかにしてきた。さらに液体呼吸剤の比重が大きいという特性のため、重力の影響を受ける領域を中心に薬剤が浸透することによりARDSへの治療効果が尚一層期待できるものと考えられる。
本年度は遺伝的に白血球が蛍光標識されているGFPラットを塩酸吸入させ、個体差の少ない急性肺損傷モデルを作成した。ラット肺病巣へ移行する白血球の動態を生体蛍光顕微鏡によりリアルタイムに可視化した。その結果、塩酸吸入により白血球が集積し肺毛細管血管壁に付着し、肺循環障害が生じることを明らかにした。
今後はこの肺損傷モデルに対し、ステロイドと液体呼吸剤の乳剤を作成し、肺障害病巣での白血球動態を蛍光顕微鏡で可視化することによって、液体呼吸剤を利用した経気管支標的治療の有用性を検討する予定である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] Endo S, et al.: "Real-time visualization of partial liquid ventilation in a model of acute lung injury."Surgery. 133. 207-215 (2003)

  • [文献書誌] Endo S, et al.: "Management of Massive Hemoptysis in a Thoracic Surgical Unit."Eur J Cardio-Thorac Surg. 23. 467-472 (2003)

  • [文献書誌] 遠藤俊輔: "末梢小型肺癌の臨床病理と縮小手術の可能性"胸部外科. 57. 46-50 (2004)

  • [文献書誌] Endo S, et al.: "Experience with programmed steroid treatment with thymectomy in myasthenia gravis."Ann Thorac Surg 2004. (in press). (2004)

  • [文献書誌] Endo S, et al.: "Tracheocele : Surgical and thoracoscopic findings."Ann Thorac Surg 2004. (in press). (2004)

  • [文献書誌] Endo S, et al.: "Unusual bronchial complication after left lower lobectomy."J Bronchol. (in press). (2004)

  • [文献書誌] 遠藤俊輔: "State of Arts 2003-2005"縦隔神経性腫瘍. 616-618 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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