研究課題/領域番号 |
15591498
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
村崎 かがり 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (50246485)
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研究分担者 |
冨澤 康子 東京女子医科大学, 医学部, 助手 (00159047)
遠藤 真弘 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (20075302)
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キーワード | hesr / Notchシグナル / 心疾患 / エコー検査 / 心室中隔欠損 / 心不全 / 心電図 / 三尖弁 |
研究概要 |
血管の形成されない動物は生存できない。そのため心臓血管領域におけるノックアウトマウスの大多数は致死的であり、成体まで生き延びるものは珍しい。hesr遺伝子群はNotchシグナル伝達系の標的遺伝子であり転写因子であるhairy and E(spl)遺伝子群のサブファミリーである。心臓形成過程においてhesrノックアウトマウスにおける心奇形は右心系に限局し、心房に発現するhesr1および心室に発現するhesr2がある。本マウスは生存・生殖可能で成体になることがあるため、経時的に心機能評価が可能であることに注目し、本研究を計画した。解剖学的には心不全で死亡した本ノックアウトマウスの剖検では著明な右房および右室肥大があった。まず非侵襲的に行うことが可能であるエコー検査をPMS社製エコー診断装置HDI-5000 Sono CT XRESに小型高性能プローブCL15-7 high frequency linear probeを用いて、心疾患の診断を生後5日目のbabyマウスで行った。三尖弁狭窄症、心室中隔欠損症などが診断された。また、心臓は長軸方向に7mmしかなかったが、左室流入路および左室流出路を描出することが可能であった。エコー検査後に試料を採取し、剖検により診断した。エコー検査時にbabyマウスの心拍は500bpm以上有り、エコーゼリーの加温を含め、体温の維持に苦労した。本年度はbabyマウスの心疾患の診断および心機能評価を中心に行うこととなった。
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