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2003 年度 実績報告書

抗体誘発モデルを用いた血管壁傷害の宿主分子要因解明

研究課題

研究課題/領域番号 15591504
研究機関近畿大学

研究代表者

佐賀 俊彦  近畿大学, 医学部, 教授 (30153927)

研究分担者 田端 信忠  近畿大学, 医学部, 講師 (40298948)
宮澤 正顯  近畿大学, 医学部, 教授 (60167757)
キーワード血管炎 / 肉芽腫 / 内在性レトロウイルス / 病理組織学 / 免疫組織化学 / 自己抗体 / 精製抗体
研究概要

我々がMRL/1prマウスから樹立した、糸球体腎炎誘発能を有する抗内在性レトロウイルスgp70自己抗体クローンのうち、12H5.1抗体(IgG3)を精製して、同系正常(MRL/+×BALB/c)F_1マウスに連続静脈内接種した。約2mgの精製抗体を4回に分けて隔日投与し、全身器官の病理組織学的解析を行ったところ、約45%の個体で、最終投与2日後をピークとして、肺動脈系に肉芽腫性血管炎の発症を認めた。病変部には好中球とマクロファージが多数浸潤しており、PAS染色で血管壁中膜の破壊が確認された。同じIgG3の抗gp70自己抗体クローンであっても、51D1.1には血管病変誘発能はなかった。
この病変形成が免疫複合体を介するものであるか、血管壁構成細胞の直接傷害によるものであるかを解析するため、抗体非投与状態での血管壁における内在性レトロウイルスgp70発現を免疫組織化学的に解析した。その結果、肺及び腎臓の動脈壁には、内在性レトロウイルスのgp70が構成的に発現していることが明らかとなった。
現在、Fcレセプター遺伝子欠損マウス及び補体系遺伝子欠損マウスで血管炎誘発実験を行うため、遺伝子ノックアウトマウスの系統を交配中であり、MRL/+マウスとのF_2生産の見通しがついた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Sugahara, D., S.Tsuji-Kawahara, M.Miyazawa: "Identification of a protective CD4^+T-cell epitope in the p15^<gag> of Friend murine leukemia virus and the role of the MA protein targeting to the plasma membrane for its immunogenicity."Journal of Virology. 印刷中. (2004)

  • [文献書誌] Tahara, H., Iwanami, N.Tabata, H.Matsumura, T.Matsuura, T.Kurita, M.Miyazawa: "Both T and non-T cells with proliferating potentials are effective in inducing suppression of allograft responses by alloantigen-specific intravenous presensitization combined with suboptimal doses of 15-deoxyspergualin."Transplant Immunology. 印刷中. (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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