研究課題/領域番号 |
15591528
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
永廣 信治 徳島大学, 医学部, 教授 (60145315)
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研究分担者 |
中嶌 教夫 徳島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (00332817)
佐藤 浩一 徳島大学, 医学部, 助教授 (90225938)
佐野 壽昭 徳島大学, 医学部, 教授 (80154128)
里見 淳一郎 徳島大学, 医学部, 助手 (10304510)
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キーワード | 脳動脈瘤 / 平滑筋細胞 / マクロファージ / BTEB2 / 動物モデル / エストロゲン / 卵巣 |
研究概要 |
1)ヒトの脳動脈瘤壁を手術時に採取し、免疫組織学的に検討した。用いた抗体はα一平滑筋アクチン、デスミン、ミオシン重鎖アイソフォーム(SM1、SM2、SMemb)、Basic transcription element-binding protein2(BTEB2)、eNOS、iNOS、MCP-1、マトリックスメタプロテイナーゼ(MMP-3、MMP-9)などに対する抗体である。その結果、大きな動脈瘤は小動脈瘤に比較して、マクロファージや平滑筋細胞にBTEB2の発現が高まっていることを明らかにした。一方、破裂脳動脈瘤壁ではマクロファージの浸潤はあるもののBTEB2発現はみられなかった。 2)新しい実験脳動脈瘤モデルを開発した。雌ラットで腎動脈結紮(高血圧誘発)と一側頚動脈結紮後に両側卵巣を摘出しestradiol deficientな状態を誘発した。2ヶ月後に脳動脈を電子顕微鏡で観察したところ、卵巣摘出を行わず腎動脈結紮と一側頚動脈結紮を行ったラットに比べて、脳動脈瘤の発生頻度が3倍に上昇した。動脈瘤の発生、増大の原因の一つとしてestrogen欠乏の関与が示唆される結果であった。
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