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2004 年度 実績報告書

高次脳機能測定のための新しいシステムの開発-fMRIとMEGの統合測定システム-

研究課題

研究課題/領域番号 15591549
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

大平 貴之  慶應義塾大学, 医学部, 助教授 (40146618)

研究分担者 河瀬 斌  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (40095592)
福永 篤志  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (10265829)
秋山 武紀  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (90327528)
賀戸 久  金沢工業大学, 技術・応用研究所, 教授 (60278091)
小川 誠二  濱野生命科学研究財団, 小川脳機能研究所, 所長 (00358813)
キーワード正中神経電気刺激 / 機能的MRI / じゃんけん / 補足運動野 / 感覚運動野
研究概要

16年度は、fMRIを用いて、1)正中神経電気刺激、2)後出し負けじゃんけんの2つの課題を行い、詳細に検討した。
1)正中神経電気刺激
(1)母指の動きの有無による大脳の反応の違いに関する検討
15年度の結果(症例数5例)では、母指が動き出す手前と動いている時とで、BOLDシグナルの分布を比較したところ、後者は前者よりも前内方に移動する傾向があった。16年度には症例数を7例に増やして詳細に検討したが、15年度に見られたような傾向は不明瞭となった。結論として、母指の動きの有無による大脳皮質の反応には有意な差はなかった。
(2)両側正中神経電気刺激による大脳賦活反応
続いて、両側正中神経電気刺激を行い、i)同時、ii)100msecのdelay、iii)30msecのdelayの3条件による大脳の賦活反応について実験を行った。健常成人3例に対して行った結果、全例に大脳皮質運動感覚野に賦活反応が見られた。それぞれの条件による反応分布の違いについては、次年度に詳細に行う予定である。
2)後出し負けじゃんけん
16年度は、負けじゃんけんとあいこじゃんけんに、勝ちじゃんけんも追加して行い、補足運動野の活動の違いを詳細に検討した。その結果、前回同様、すべてのじゃんけんで補足運動野に賦活反応が見られたが、あいこじゃんけんが最も反応が小さく、負けじゃんけんが最も反応が大きかった。また、「グー」「パー」といったカタカナを見せてじゃんけんを行わせたところ、絵を見た時と、カタカナ文字を見た時とで、area37の活動範囲が後者のほうが狭い傾向があった。さらに、「負け」-「勝ち」のcontrastを検討したところ、左補足運動野に有意なシグナルが観察され、ステレオタイプな動作の抑制に同領域が関与していることが示唆された。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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