• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2003 年度 実績報告書

蛋白分解酵素の活性阻害を応用した悪性神経膠腫の治療の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15591557
研究機関福岡大学

研究代表者

山本 正昭  福岡大学, 医学部, 助教授 (80240125)

研究分担者 福島 武雄  福岡大学, 医学部, 教授 (10078735)
キーワード膠芽腫 / 浸潤 / ジフテリアトキシン A鎖 / Receptor Associated protein / U251膠芽腫細胞株 / Nuclear factor kappa-B / ペントキシフィリン / MMP阻害剤
研究概要

1.ジフテリアトキシンのBフラグメントにpoint mutationを導入して、細胞に結合、侵入できないが、Aフラグメントは正常でタンパク合成阻害活性を有するrecombinantジフテリアトキシンCRMおよびAフラグメントのみのジフテリアトキシンをpET TRX遺伝子発現プラスミドにクローニングして発現プラスミドを作成し、大腸菌AD494にトランスフォームした。得られた蛋白の精製を行っている。また、精製したこれらの蛋白とRAPの融合蛋白作成の準備をしている。
2.マウスの実験脳腫瘍のモデルを作成した。BALB/c athymicマウス(6週齢、雌)の右の頭蓋骨に小穴を穿った。U251細胞PBS suspension (5X10^5)を、深さ3.5mmのcaudo-putamenにマイクロシリンジで植え込み、28日後に断頭して脳を取り出した。凍結切片を作成し、脳腫瘍ができていることをH.E.染色により組織標本で確認した。Microdissection法で腫瘍組織切片を取り出し、腫瘍でのurokinase-type plasminogen activator (uPA), matrix metalloproteases (MMP), MMP-2の活性をzymographyで確認した。腫瘍を埋め込んで1週間後よりNF-κB活性化阻害剤のpentoxyfilineを腹腔内投与した。腫瘍の発育が抑制されたため、現在pentoxyfiline処理をした腫瘍群でのuPAやuPAの取り込み蛋白であるLDL receptor related protein (LRP)さらにMMP-9などNF-κBで発現が調節されている蛋白分解酵素の発現やその活性の変化を検討している。

URL: 

公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi