研究課題/領域番号 |
15591578
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
整形外科学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
村松 慶一 山口大学, 医学部附属病院, 助手 (10322249)
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研究分担者 |
河合 伸也 山口大学, 医学部, 教授 (70034965)
伊原 公一郎 山口大学, 医学部附属病院, 助教授 (90184788)
重冨 充則 山口大学, 医学部附属病院, 助手 (30284251)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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キーワード | 四肢移植 / 免疫寛容 / キメリズム / PCR / ラット |
研究概要 |
1998年世界各地で始まった人手同種移植の症例数は徐々に増えているが、免疫寛容の導入という点では研究段階にある。近年、免疫寛容導入については内臓器同種移植の研究成果によりキメリズムと呼ばれるドナーとレシピエント間の細胞交換現象が注目されている。移植四肢の主構成組織である同種移植骨は、皮質骨移植という生体力学的骨格支持という意義とは別に、骨髄内の未分化寛容系細胞の移植という非常に特殊な移植片とも受け取れ、キメリズムの成立に関しては有利なのかもしれない。本研究は、四肢移植後のキメリズムについて分子生物学的手法やTgラットを用いて解析した。 キメリズムの解析にはドナーとレシピエント細胞の鑑別が必要である。実験方法として、1)ラット性別不一致間で血管柄付き後肢移植を行い雄細胞が有するY染色体をPCRで解析する、2)GFP(+)TgラットとGFP(-)間での移植、3)LacZ(+)TgラットとLacZ(-)間での移植、の3実験系を行い、移植後1年間まで観察した。 ドナー細胞は移植後徐々にレシピエントの脾臓、胸腺、骨髄、リンパ節などのリンパ器官へ移動し、いわゆるマイクロキメリズムが成立していた。移植四肢はレシピエント内のキメリズム成立に継続したドナー細胞の供給源となる事が確認された。最近、肢移植前に骨髄移植を行いマクロキメリズムを成立させれば、移植肢の免疫寛容が導入されたという報告がある。キメリズムの濃度は移植された骨髄細胞の絶対数に規定されると推測された。レシピエント細胞は移植骨、筋肉、皮膚へ移動していた。骨は常に他部位からの骨起源細胞の供給と再構築が行われ、手術による骨切り操作等が細胞置換を促進すると考えられる。筋肉、皮膚の再生は組織内に限局して自己修復が行われるが、移植操作による侵襲、虚血再還流障害、脱神経等により組織障害は著しくその再生には異所性起源から何らかの組織幹細胞を誘導すると推察される。
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