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2004 年度 実績報告書

自家骨髄細胞培養技術を利用した同種骨移植

研究課題

研究課題/領域番号 15591582
研究機関香川大学

研究代表者

加地 良雄  国立大学法人香川大学, 医学部, 助手 (30314917)

研究分担者 乗松 尋道  国立大学法人香川大学, 医学部, 教授 (00156241)
石田 俊彦  国立大学法人香川大学, 医学部, 教授 (50159737)
森 諭史  国立大学法人香川大学, 医学部, 助教授 (00190992)
真柴 賛  国立大学法人香川大学, 医学部附属病院, 講師 (40335857)
池田 和眞  岡山大学, 医学部附属病院, 講師 (50176088)
キーワード骨移植 / 同種骨 / BMP / ビスフォスフォネート
研究概要

今年度中に以下の実験行い成果をあげることができた。
昨年度ラット(donor)の大腿骨骨幹部から移植骨を採取し、骨形成を促進するサイトカインであるrhBMP-2および強力な骨吸収抑制剤であり骨粗鬆症治療薬でもあるビスフォスフォネートを添加し、recipientの背部筋肉内に移植したところ、移植骨の著明な骨形成の促進と骨吸収の抑制が得られることが判明した。
この結果を踏まえ、今年度中に以下の実験行い成果をあげた。
ラット(donor)の大腿骨骨幹部から移植骨を採取し厚さ10mmの移植骨を採取し、骨形成を促進するサイトカインであるrhBMP-2および強力な骨吸収抑制剤であり骨粗鬆症治療薬でもあるビスフォスフォネートを添加。この移植骨をrecipientの大腿骨に作成した骨欠損部に移植し髄内定にて固定、1ヵ月後に大腿骨を採取し、骨癒合の状態、移植骨内での骨形成の状態を評価した。
その結果rhBMP-2およびビスフォスフォネートを添加しなかった同種移植骨では骨癒合率が低かった。rhBMP-2の添加により骨癒合率も高まり移植同種骨内での骨形成が促進されたが同時に骨吸収も促進された。さらにビスフォスフォネートを添加することにより骨吸収も抑制されることが判明したが、骨折部でのリモデリングの遅れを生じた。以上から移植骨にrhBMP-2とビスフォスフォネートを添加すればより大きな同種骨を移植しても骨形成が早まり、骨接合部での骨癒合率を高めることができると考えられた。しかし、ビスフォスフォネートについてはリモデリングの遅れが生じることから今後その使用に一考が必要と考えられた。
現在これまでの結果を踏まえ、移植骨内でレシピエントの骨髄細胞を培養した後に移植する実験を進めている。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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