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2003 年度 実績報告書

神経因性疼痛における漢方薬の有用性と作用機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15591618
研究機関東京大学

研究代表者

有田 英子  東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (10114357)

研究分担者 花岡 一雄  東京大学, 医学部附属病院, 教授 (80010403)
関山 裕詩  東京大学, 医学部附属病院, 助手 (40301105)
キーワードラットCCIモデル / 坐骨神経部分損傷モデル / 桂枝加朮附湯 / 真武湯 / 修治附子末 / 漢方薬 / 熱刺激 / 圧刺激
研究概要

Sprague-Dawley系ラットを用いて、右坐骨神経を四カ所緩く結紮する神経部分損傷モデル(CCIモデル)を作成した。本モデルを用いて、方剤である桂枝加朮附湯、真武湯、生薬である修治附子末の3種類の漢方薬について、CCIモデルにおける熱刺激および圧刺激による過敏性亢進に対する抑制効果を検討した。
CCIモデル作成後、桂枝加朮附湯を2週間連日胃ゾンデで経口投与した群では、蒸留水を投与した対照群と比較して、熱刺激および圧刺激による過敏性亢進が抑制されなかった。また、CCIモデル作成14日後、真武湯を胃ゾンデで単回経口投与した群では、蒸留水を投与した対照群と比較して、熱刺激および圧刺激による過敏性亢進が抑制されなかった。したがって、桂枝加朮附湯および真武湯は、CCIモデルにおける熱刺激や圧刺激による過敏性亢進に対して抑制作用を有しないことが結論された。
CCIモデル作成後10〜14日後に、胃ゾンデを用いて4種類の用量の修治附子を経口投与したところ、蒸留水のみを投与した対照群に比較して、用量依存性に熱刺激あるいは圧刺激に対する過敏性亢進が抑制された。また、この効果はκ受容体拮抗薬であるnor-binaltorphiminceのくも膜下投与あるいは腹腔内投与により拮抗された。これらのことより、修治附子はラット坐骨神経部分損傷モデルにおいて熱および圧刺激による過敏性亢進抑制作用を有し、この作用の一部はκ受容体を介したものであることが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hideko Arita: "The analgesic effect of processed aconit tuber in CCI rat."11^<th> International Pain clinic(11〜17, July, 2004), World Society of Pain Clinicians (WSPC)(学会発表). (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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