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2003 年度 実績報告書

膀胱癌の進展における肥満細胞の関与

研究課題

研究課題/領域番号 15591672
研究機関帝京大学

研究代表者

武藤 智  帝京大学, 医学部, 講師 (30345194)

研究分担者 堀江 重郎  帝京大学, 医学部, 教授 (40190243)
冨田 京一  東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20272578)
キーワード膀胱癌 / mast cell / Ras
研究概要

本研究では野生型より著明に多くの肥満細胞の集積が確認されているrasH2マウスにW/W^Vマウスを交配させることで肥満細胞の欠失したW/W^VrasH2マウスを作製し、W/W^VrasH2マウスとそのlittermateであるrasH2マウス、W/W^Vマウスや野生型にBBNによる膀胱化学発癌を行うことで肥満細胞の膀胱発癌に対する役割を検討し、ヒト膀胱癌における肥満細胞関与のメカニズムを解明することを目的とする。
ヒト膀胱癌において、間質の肥満細胞数をtoluidine blue法にて測定した(/1視野:X400)。正常上皮では1.95±1.28個、膀胱癌grade1では5.58±6.06個、grade2では10.71±5.21個と、悪性度が増すにつれて膀胱癌直下間質の肥満細胞数が有意に増加することが示された(正常上皮VS grade1:P<0.01,正常上皮VS grade2:P<0.0001,grade1 VS grade2:P<0.0001)。
また深達度においてはpT1では2.0±1.16個、pT2では7.48±6.22個、pT3では8.44±6.46個とpT1からpT2へ、つまり浸潤癌への移行の過程で肥満細胞数が有意に増加した(正常上皮VS pT1:P=Ns,正常上皮VS pT2:P<0.0001,正常上皮VS pT3:P<0.0001,pT1 VS pT2:P<0.05,pT1 VS pT3:P<0.05,pT2 VS pT3:P=NS)。
肥満細胞の集積は膀胱だけではなくヒトの様々な臓器の癌において多数認められることから、膀胱癌のみならずヒトの癌における実験、治療モデルとしても資するものと考える。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Satoru Muto: "The role of mast cells in bladder carcinogenesis"(発表予定).

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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