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2004 年度 実績報告書

泌尿器科癌におけるNa,K-ATPaseの役割:Caシグナルとアポトーシス誘導

研究課題

研究課題/領域番号 15591700
研究機関東京医科大学

研究代表者

大野 芳正  東京医科大学, 医学部, 講師 (40266482)

研究分担者 橘 政昭  東京医科大学, 医学部, 教授 (70129526)
小川 由英  琉球大学, 医学部, 教授 (50051719)
キーワード前立腺癌 / 腎細胞癌 / Na, K-ATPase / アポトーシス / ジギタリス / ウアバイン
研究概要

ジギタリスによる正常近位尿細管,腎癌,前立腺癌細胞株の生理学的反応,腎癌細胞におけるNa, K-ATPaseの発現を検討した。ウアバイン添加による各種培養細胞(前立腺癌細胞としてPC-3,DU-145,LNCaPを、腎癌細胞としてCaki-1,KU19-20を使用)の増殖性変化をアラマーブルー染色による色素還元法にて検討し、10〜200nM範囲で増殖抑制効果が認められことが確認された。この増殖抑制効果はFITC-dUTPを用いたTUNEL法によりアポトーシス誘導によるものと確認されたが、各濃度間でのアポトーシスの比率に優位な相関が認められるには至らなかった。生体でのジギタリス治療投与濃度である10nMでの増殖抑制効果はいずれも10%前後であり、単独投与での治療応用には限界があるもと考えられ、今後多剤併用による相乗効果なども検討が必要であると考えられた。
腎癌患者よりのprimary cultureでは正常近位尿管細胞としてTMUK-01,-02,-03,-04,-05,-06,-07の7系,癌細胞としてTMUR-04,-05,-06,-07の4系のprimary cultureに成功した。近位尿細管細胞であることは尿細管のレセプター介在エンドサイトーシスに関わるmegalin, cubilinの発現をRT-PCR法にて確認した。megalin mRNAはすべての細胞で確認できた。しかし、凍結保存により増殖活性が著しく低下し、BrdU標識による細胞増殖能評価が不可能であった。現在新たな手術検体より初代培養を行っているが、今後実験方法の再検討が必要であると考えられた.また正常腎および腎癌組織におけるNa, K-ATPaseの局在を手術検体(パラフィンブロック)を用いて免疫組織学的手法で検討を試みたが正常腎皮質および癌組織ともに発現が認められず評価不可能であった。これはパラフィン材料・使用抗体などに問題があると考えられ、今後凍結組織を用いた実験を準備中である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005 2004 2003

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] In vivo confocal laser scanning microscopy and micropuncture in intact rat.2005

    • 著者名/発表者名
      Ohno Y
    • 雑誌名

      Nephron Experimental Nephrology 99・1

      ページ: 17-25

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Identification of bladder cancer antigens recognized by IgG antibodies of a patient with metastatic bladder cancer.2004

    • 著者名/発表者名
      Ito K
    • 雑誌名

      International Journal of Cancer 108・5

      ページ: 712-724

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 癌抗原ペプチドを用いた免疫細胞治療2004

    • 著者名/発表者名
      大野 芳正
    • 雑誌名

      東京医科大学雑誌 62・1

      ページ: 14-18

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Urinary oxalic acid excretion differs after oral loading of rats with various oxalate salts.2003

    • 著者名/発表者名
      Hossain RZ
    • 雑誌名

      International Journal of Urology 10・1

      ページ: 43-48

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Influence of hypertension on lower urinary tract symptoms in benign prostatic hyperplasia2003

    • 著者名/発表者名
      Sugaya K
    • 雑誌名

      International Journal of Urology 10・11

      ページ: 569-574

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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