研究課題/領域番号 |
15591706
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
邵 仁哲 京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (40305587)
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研究分担者 |
矢部 千尋 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (70150571)
勝山 真人 京都府立医科大学, 医学研究科, 助手 (60315934)
三木 恒治 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (10243239)
河内 明宏 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教授 (90240952)
水谷 陽一 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教授 (10243031)
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キーワード | IGF-I / IGFBP-3 / 勃起障害 / 糖尿病 / ラット / 陰茎海綿体平滑筋 |
研究概要 |
[背景と目的]私達は糖尿病ラットの陰茎では、インスリン様増殖因子結合蛋白-3(IGFBP-3)の発現増大により、IGF-Iの増殖因子としての作用が抑制される可能性を報告してきた。「平成13年度-平成14年度科学研究費補助金:基盤研究C(課題番号:13671665)糖尿病による性機能障害へのIGFBP3の関与の解明」。 その後の研究として、糖尿病発症からのIGFBP-3の発現量と陰茎海綿体内平滑筋量の経時的変化と勃起障害発症の関係を検討した。 [対象および方法]使用ラットは、10週齢のSD系雄ラットにストレプトゾトシン(STZ)をcitrate bufferにて溶解し、60mg/kgの用量にてラット腹腔内へ投与し、コントロールではcitrate bufferのみ投与した。STZ投与2、4、8、12週後の糖尿病群とコントロール群のIGFBP-3の発現量をノザンブロット法により、また陰茎海綿体内平滑筋の変化をアザン染色を用いて観察した。 [結果]糖尿病発症より2週後からIGFBP-3の発現は糖尿病群で有意に増加を認め、4、8、12週後の群においてもIGFBP-3の発現量はコントロール群と比較して5倍以上の差を認めた。一方、陰茎海綿体内平滑筋量は、糖尿病発症後8週までは両群間に有意な差は認めなかったが、勃起時の海綿体内圧に差が生じ始める12週後には約2倍の差を認めた。 [考察および結論]今回の結果から糖尿病ラット陰茎では、陰茎海綿体平滑筋の減少およびそれに伴う勃起障害の発症時期に比較して、早期からIGFBP-3の発現量の増加を認め、IGFBP-3の発現量の増加は勃起障害の結果ではなく原因のひとつであることが示唆された。
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