本研究は、高密度焦点式超音波(HIFU : high-intensity focused ultrasound)療法後の治療効果判定法としてHIFU治療前後の前立腺針生検標本におけるアポトーシス抗体と熱ショック蛋白(HSP70)を免疫組織学的に検索するとともに、予後判定因子として治療前後における血中浮遊細胞中のprostate specific antigen (PSA)とprostate specific membrane antigen (PSMA)遺伝子をRT-PCR法を用いて同定することを目的としている。 本研究開始に際し、本学の倫理委員会に「ヒトゲノム・遺伝子領域研究に関する倫理指針」(平成13年度文部科学省厚生労働省・経済産業省告示第1号)及び平成13年3月29日付け12文科振第266号文部科学省振興局長通知に定める細則に沿って研究計画を提出し、研究許可を得た。各患者さんに本研究における意義を十分説明し、血液採取の許可を文書にて得たのち、HIFU療法前後に各患者さんから血液を採取した。術後1〜3ヶ月毎に血清PSA測定とともに経直腸的超音波下前立腹生検と施行し病理組織学的にがん細胞の残存について検索した。Total RNAからmessenger RNAを抽出・精製した。前立腺針生検標本を用いて、アポトーシス関連抗体と熱ショック蛋白抗体を用いて免疫組織学的に検索中である。
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