研究課題/領域番号 |
15591723
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
小橋 元 北海道大学, 大学院・医学研究科, 講師 (60270782)
|
研究分担者 |
水上 尚典 北海道大学, 大学院・医学研究科, 教授 (40102256)
羽田 明 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (00244541)
|
キーワード | 妊娠中毒症 / 遺伝子タイピング / 妊娠中のストレス / 疫学 / フォーカスグループ面接 |
研究概要 |
1.現在すでに協力関係にある北海道内の産科10施設で、(1)妊娠前・妊娠中の生活習慣(食生活、飲酒、喫煙、運動、睡眠、休養、精神社会活動)、ストレス、ソーシャルサポート、エゴグラムなどの質問調査、(2)母体採血を継続施行した。妊娠中毒症関連候補遺伝子のタイピングは、ALAP、5HTR、LPL、B2GPIなどを中心に行った。 2.わが国における妊娠中毒症の発症頻度の傾向を探る一助とするために、北海道の地域基幹病院における発症率算出を試みた。旭川、函館、釧路の基幹病院で1998年〜2002年の分娩台帳の全分娩について転記した結果、5年間の3病院における合計分娩数8756件のうち、他院からの紹介、母体搬送、里帰り分娩を除いた7135件からの妊娠中毒症発症数(率)は、102例(1.4%)であった。年別の総妊娠中毒症発症数(率)は、1998年1419分娩中28例(2.0%)、1999年1388分娩中15例(1.1%)、2000年1419分娩中20例(1.4%)、2001年1429分娩中17例(1.2%)、2002年1510分娩中22例(1.5%)であった。病院別の総妊娠中毒症発症数(率)は、旭川が1445分娩中25例(1.7%)、釧路が3297分娩中54例(1.6%)、函館が2392分娩中23例(1.0%)であった。 3.妊娠女性に対する介入要因として重要な「妊娠中のストレス」についての評価指標を開発するために、妊婦健診・母親教室の場を活用して、妊婦を対象としたフォーカスグループインタビューを開始した。 4.エゴグラムと妊娠中毒症との関連について論文にまとめて発表した。 5.喫煙と妊娠中毒症の関連について、妊娠中毒症の遺伝要因について、それぞれ図書の一節としてまとめた。
|