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2004 年度 実績報告書

胞状奇胎妊婦の続発症予知マーカーとしての母体血中の絨毛由来DNAの検討

研究課題

研究課題/領域番号 15591750
研究機関広島大学

研究代表者

三春 範夫  広島大学, 病院, 講師 (30253082)

研究分担者 佐村 修  広島大学, 病院・助手 (90314757)
キーワード胞状奇胎 / hCG / Short tandem repeat marker / 母体血 / 絨毛由来DNA / 定量的PCR法 / 蛍光PCR法 / 起源解析
研究概要

【目的】奇胎絨毛から産生されるDNA(父親由来)を母体血中から検出し、これが全胞状奇胎の続発症発生予知に有用なマーカーとして使用出来るか否かを検討するための準備段階として絨毛が産生するhCGと胎児DNAが相関を認めるかどうか、そして、各染色体上の多型領域であるShort tandem repeat(STR)markerを用い母体血清中に胎児絨毛由来DNAの検出が可能であるかどうかを目的とした。さらに胞状奇胎合併妊婦の母体血中の胎児絨毛由来DNAの検出が可能かさらに臨床的に使用できる可能性を検討することを目的とした。【対象および方法】男児を妊娠している正常妊婦20名より,血液を採取し血清部分からDNAを抽出し、これによって得られたDNAをY染色体上に特異的なSRY遺伝子領域のプライマーを用いてTaqman法を利用した定量的PCR法を行い検体1mlあたりのY領域のコピー数を検討した。同時に血清中のHCGを測定しその相関を調べた。また、女児を妊娠している妊婦から同様に血清からDNAを抽出し、そのDNAをShort tandem repeat(STR)marker領域の蛍光PCRで増幅し、その増幅産物をDNAシークエンサーに電気泳動し胎児絨毛由来DNAの検出を行った。胞状奇胎合併妊婦の母体血中の胎児絨毛由来DNAの検出をSRY遺伝子領域の定量化し行った。【結果】男児を妊娠している正常妊婦において血清中のHCGとSRY遺伝子濃度は相関関係を認めた。女児を妊娠した症例においても、胎児絨毛由来のDNAが母体血清中に確認された。胞状奇胎合併妊婦から絨毛由来DNAの検出が可能であり。血中のHCGの推移と同様な動きを示した。【結論】胎児絨毛由来DNAが母体血中に明らかに存在し、検出できることが確認された。また、奇胎娩出後の再発マーカーとして使用されるhCGと相関関係を示すことから胞状奇胎の続発症予知のマーカーとして同様に用いることができる可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Molar DNA in maternal serum in a case of 46, XY heterozygous complete hydatidiform mole coexisiting with a 46, XX twin live fetus2005

    • 著者名/発表者名
      Maki Hyodo et al.
    • 雑誌名

      Clinical Chemistry 51(3)

      ページ: 676-677

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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