• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

マウス早産モデルにおける脳内サイトカインの発現-マイクロアレイ法による検討-

研究課題

研究課題/領域番号 15591765
研究機関大分大学

研究代表者

吉松 淳  大分大学, 医学部, 講師 (20221674)

研究分担者 後藤 清美  大分大学, 医学部, 助手 (00363557)
中西 祐規  第一サントリーファーマ株式会社, 医薬センター, 研究主任
宮川 勇生  大分大学, 医学部, 教授 (70040607)
キーワードサイトカイン / 早産 / マイクロアレイ
研究概要

正常コントロール群8(母体)、LPSによる早産群8(母体)を対象に検討を行った。その結果、脳内のケモカインmRNAの発現にコントロール群と早産群に有意な変化を認めなかった。レセプターに関してはCCケモカィンレセプターのほとんどのmRNAの発現が減少していた。一方、CXCケモカインレセプターはCXCR3とCXCR4の増加を認めた。CCケモカインの多くはTh2サブセットリンパ球を走化させることから、このCCケモカインレセプターの減少はPVLの発症と関連の深い血管の慢性の炎症を抑制する働きをさらに抑制していると考えられた。CXCケモカインレセプター3、4はTh1サブセットを走化させることから炎症を増強させると考えられた。
サイトカインではIL-1、IL-6、TNF-alphaという炎症性サイトカインの増加と、抗炎症性サイトカインであるIL-10、IL-13の増加を認めた。しかし、IL-10とIL-13のレセプターは減少していた。このことから、炎症性サイトカインの上昇とその働きを抑制する抗炎症性サイトカインレセプターの減少が確認された。以前に報告された論文からIL-1 beta、IL-6、IL-9、TNF alphaがPVLの脳内で増加することが報告されている。しかし、抗炎症性サイトカインレセプターの減少については本研究が初めて得た知見である。今後、さらに上記実験を進めるため(1)マウスモデルによる脳内ケモカインとそのレセプターの発現についてmolecular levelで更に検討を進める。特にケモカインレセプターとそのリガンドの発現についてはreal time PCR法でマイクロアレイでスクリーニングされた物質の定量化をすすめる計画である(2)免疫組織化学的検討で蛋白レベルでの発現を観察する予定である。

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi