研究課題/領域番号 |
15591766
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研究機関 | 大分大学(医学部) |
研究代表者 |
河野 康志 大分大学, 医学部, 助手 (40274758)
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研究分担者 |
嶺 真一郎 大分大学, 医学部, 助手 (00336273)
宮川 勇生 大分大学, 医学部, 教授 (70040607)
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キーワード | 卵胞液 / 顆粒膜細胞 / 子宮内膜 / 血管新生 |
研究概要 |
今年度は採取した子宮内膜より子宮内膜間質細胞を分離・培養を行い、vascular endothelial growth factor (VEGF)、thrombospondin (TSP)-1の産生の検討を行った。 VEGFは子宮内膜間質細胞においてepidermal growth factor (EGF)の添加により産生が促進した。しかし、interferon (IFN)-γの添加により産生が抑制された。 一方、TSP-1は子宮内膜間質細胞においてepidermal growth factor (EGF)の添加により産生が抑制されたがIFN-γの添加により産生が促進した。 一方、卵胞液中のVEGF、basic FGF、HGFおよびangiogeninは血液中とそれらと比較して高濃度であった。また、卵胞中の細胞よりtotal RNAを抽出しRT-PCRを行ったところ、VEGF、basic FGF、HGFおよびangiogeninの各mRNAの発現が確認された。 各卵胞液をMarrs et al. (1984)の分類を用いてimmature、intermediate、matureに分類したところ、HGFはimmatureと比較してmatureが高値であり、basic FGFはimmatureと比較してmatureが低値であった。VEGFはimmatureと比較してmatureと有意な差はみられなかった。 卵胞液より顆粒膜細胞を分離・培養し、また顆粒膜細胞の継代培養細胞株であるGCla(熊本大学医学部、岡村教授より供与)も培養した実験ではcyclic AMP、EGFおよびinsulin-like growth factor (IGF)-1の添加でVEGFの産生は促進した。 他については現在検討中である。
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