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2004 年度 実績報告書

頭頸部扁平上皮癌根絶をめざした発癌予防のための基礎的・臨床的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15591792
研究機関東北大学

研究代表者

志賀 清人  東北大学, 病院, 講師 (10187338)

研究分担者 千葉 敏彦  東北大学, 病院・助手 (70280881)
堀井 明  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40249983)
古川 徹  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (30282122)
キーワードHead & Neck Cancer / squamous cell carcinoma / LOH
研究概要

一口に頭頸部癌といっても、各部位の癌でその臨床態度が大きく異なることは、日常の診療でしばしば経験し、疑問に思う点である。そこでLOH(loss of heterozygosity)が頭頸部癌の部位で特異的な頻度分布をしていないかどうかを検証した。特に頭頸部扁平上皮癌の癌化の過程で高頻度に変異が認められる3p,9p,17pの3ケ所のLOHを中心に検討した。頭頸部癌302例を対象とした結果、informative caseで3p21,9p21,17p13のLOHがそれぞれ54.5%,57.4% and 57.1%に認められた。この結果を部位別に比較すると口腔癌ではLOHの頻度が低く、下咽頭癌で極めて高い傾向があり、有意差が認められた。このことから同じ頭頸部扁平上皮癌ではあっても、中咽頭を境にして、その癌化の過程が大きく異なっている可能性が示唆された。(Shiga, K.et al.Tohoku J Exp Med.)また患者の予後との関係をKaplan-Meier法を用いて検討するとLOH陽性例で予後が有意に悪い傾向を認めた。(Shiga, K.et al.,submitted)
さらに癌化におけるepigeneticな変異を探るため、頭頸部扁平上皮癌の癌化の過程の早い段階で変異が見られるとされる3p21近傍に存在する腫瘍抑制遺伝子RASSF1Aのプロモーター領域のメチル化について検討した。これまでの検討では頭頸部扁平上皮癌のほほ90%にメチル化が認められ、頭頸部扁平上皮癌の癌化に密接に関与している可能性が考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Management of the patients with hypopharyngeal cancer : Eight-year experience of Miyagi Cancer Center in Japan2005

    • 著者名/発表者名
      Tateda M., Shiga K., Yoshida H.et al.
    • 雑誌名

      Tohoku Journal of Experimental Medicine 205

      ページ: 65-77

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Allelic loss correlated with tissue specificity in head and neck squamous cell carcinomas and the clinical features of patients2004

    • 著者名/発表者名
      Shiga K., Matsuura K., Tateda M.et al.
    • 雑誌名

      Tohoku Journal of Experimental Medicine 204

      ページ: 163-172

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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