研究課題/領域番号 |
15591808
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
辻 純 京都大学, 医学研究科, 講師 (30252448)
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研究分担者 |
中川 隆之 京都大学, 医学研究科, 助手 (50335270)
内藤 泰 京都大学, 医学研究科, 講師 (70217628)
伊藤 壽一 京都大学, 医学研究科, 教授 (90176339)
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キーワード | 前庭動動眼反射 / 一側内耳破壊 / グルタミンレセプターδ2サブユニット |
研究概要 |
一側内耳破壊前後のマウスにおける、前庭動眼反射(vestibulo ocular reflex)の観察では、破壊前は周波数の増加と共にゲインも増加し、ゲインは0.58±0.08であった。破壊後のゲインの変化は、術後2日目までゲインは低下し、最低値として術前値の約21%をとり、以後回復傾向を示し、術後28日目では術前値の約65%まで回復した。一側内耳破裂24時間後、破裂側及び健側の前庭神経核、舌下神経前位核にFos陽性細胞が認められ、これ迄に報告のあるラットやモルモットの結果とほぼ一致した。下前庭神経核では主に破壊側にFos陽性細胞が認められ、内側前庭神経核と舌下神経前位核では健側優位に認められた。グルタミンレセプターδ2サブユニットノックアウトマウスでは、野生型より術直後から2週後までVORゲインは低値であった。ゲインの回復は野生型より遅れた。このことからVORゲインの回復に小脳が必要であることが判った。
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