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2005 年度 実績報告書

内耳水代謝に関与する水代謝作動ペプチドの分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15591815
研究機関鳥取大学

研究代表者

北野 博也  鳥取大学, 医学部, 教授 (20153108)

研究分担者 遠山 育夫  滋賀医科大学, 医学部, 教授 (20207533)
竹田 泰三  高知大学, 医学部, 教授 (50115763)
キーワード内耳 / 水代謝 / メニエール病 / バソプレッシン / アセチルコリン
研究概要

これまでの一連の研究で内耳水代謝の中心をなすと考えられるバソプレッシンを負荷することによる、神経ペプチドないしはそれら受容体の変化を、ラット内耳において定量的RT-PCR法を用いることにより調べた。本実験の結果、バソプレッシンとその他の水代謝に関わると考えられている神経ペプチドとの相互関係が明らかにされた。また、内耳ではバソプレッシンが主として内耳の水代謝に関わっていることを明らかにした。更に、バソプレッシン受容体の内耳での発現をin situ hybridization法を用いて研究した結果血管条にその局在を認めた。バソプレッシン受容体の局在を調べることにより、バソプレッシンの内耳水代謝に関与していることが証明された。
また、Aquapolin familyは腎においてvasopressinを制御していることで知られている一群のペプチドであるが、われわれはAquapolin family sub typeの一つであるAquapolin-2が内耳において発現しており、それがvasopressinにより制御されていることを以前明らかにした。今回はAquapolin-1の内耳における存在をmessengerRNAレベルのみならず蛋白レベルにおいても明らかにした。同時にAquapolin-1が血管条に存在することを明らかにした。これらの実験結果よりAquapolin familyはvasopressinを制御し、内耳水代謝機構に密接に関与していることが明らかとなった。まだ、未発表ではあるが、共同研究者である竹田らによりヒト内リンパ嚢でAquapolin-2、3,4とヴァソプレッシン受容体が存在することが確認された。このことは、われわれが以前より仮説として述べてきた、耳水代謝機構にAquapolin familyが深く関与していることが示唆される所見であるといえる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Autoantibodies against inner ear proteins in patients with delayed Endolymphatic hydrops and unilateral juvenile deafness.2006

    • 著者名/発表者名
      Suzuki M et al.
    • 雑誌名

      Acta Oto-laryngologica 126

      ページ: 117-121

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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