研究課題/領域番号 |
15591817
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
武田 憲昭 徳島大学, 医学部, 教授 (30206982)
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研究分担者 |
澤田 和彦 徳島大学, 医学部, 助教授 (10284324)
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キーワード | 小脳失調 / モデルマウス / corticotoropin-releasing factor / 前庭小脳 / unipolar brush cell / 苔状線維 / 登上線維 / 内耳破壊 |
研究概要 |
小脳失調モデルマウスの小脳における登上線維と苔状線維に対して、corticotoropin-releasing factor(CRF)に対する抗体を用いた免疫組織化学法を行った。その結果、Rolling mouse Nagoyaの小脳における登上線維と苔状線維のCRF免疫活性がコントロールマウスと比較して高いことを明らかにした。次に、カルレチニンに対する抗体を用いた免疫組織化学法を行うと、前庭小脳、すなわち小脳IX葉・X葉、片葉においてunipolar brush cellが特異的に染色された。しかし、unipolar brush cellの数は小脳失調モデルマウスとコントロールマウスとの間には差を認めなかった。一方、小脳IX葉・X葉、片葉においても苔状線維のCRF免疫活性がコントロールマウスと比較して高かった。そこで、小脳失調モデルマウスではunipolar brush cellにコンタクトするCRF陽性苔状線維の数が増加している可能性を検討する目的で、共焦点レーザー顕微鏡を用いた二重染色法を行った。その結果、小脳失調モデルマウスでは前庭小脳のunipolar brush cellにコンタクトするCRF陽性苔状線維の数が、コントロールマウスと比較して有意に増加していることが明らかになった。この変化が、Rolling mouse Nagoyaの平衡失調に対する代償機構である可能性を検討する目的で、正常マウスに内耳破壊を行って平衡失調を引き起こし、前庭小脳のunipolar brush cellにコンタクトするCRF陽性苔状線維の数を検討している。なお、マウスの内耳破壊は北原の方法を用い、平衡失調の程度は眼振の頻度で定量化した。また、小脳失調モデルマウスでは登上線維のCRF活性が高いが、その起始核である下オリーブ核におけるCRFについてin situ hybridization法により検討中である。コントロールマウスにおいては、CRFmRNA陽性ニューロンを、下オリーブ核のbeta-subnucleus、ventrolateral protrusion、dorsal nucleus、principle nucleus、subnucleus Aに認めている。
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