研究課題/領域番号 |
15591821
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研究機関 | 大分大学(医学部) |
研究代表者 |
一宮 一成 大分大学, 医学部, 助教授 (70223112)
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研究分担者 |
吉田 和秀 大分大学, 医学部, 助手 (10305055)
鈴木 正志 大分大学, 医学部, 教授 (60211314)
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キーワード | マウス / コラーゲン / 聴性脳幹反応 / 難聴 / CpG / スーパー抗原 / lpr / アジュバント |
研究概要 |
本年度は以下に挙げる種々の実験系に対する予備実験を行った。 1.マウスをII型コラーゲンで全身感作し、聴性脳幹反応を用いて難聴発症の有無を検討した。難聴の発症を確認することはできなかった。 2.CpGモチーフおよびII型コラーゲンでマウスを全身感作し、聴性脳幹反応を用いて難聴発症の有無を検討したが、難聴の発症を確認することはできなかった。 3.スーパー抗原(Staphylococcal enterotoxin B)およびII型コラーゲンでマウスを全身感作し、聴性脳幹反応を用いて難聴発症の有無を検討したが、難聴の発症を確認することはできなかった。 以上の三つの実験系では、文献的には関節炎が認められている。しかし我々の実験では、一部の動物に軽度の関節炎が認められたのみであった。II型コラーゲンの感作が十分でなかった可能性も考えられる。 4.MRL/lprマウスにスーパー抗原を投与し、聴性脳幹反応を用いて難聴発症の有無を検討したが、難聴の発症を確認することはできなかった。 5.MRL/lprマウスにフロインド完全アジュバントを投与し、聴性脳幹反応を用いて難聴発症の有無を検討した。アジュバントを投与しなかったコントロールのMRL/lprマウスでは、難聴が明らかでなかったのに対して、アジュバントを投与したマウスの一部に難聴が確認された。 以上の結果から、MRL/lprマウスにフロインド完全アジュバントを投与する方法で、難聴を発現できる可能性が示された。
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