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2003 年度 実績報告書

薬剤による半規管クプラの障害と再生に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 15591833
研究機関東京医科大学

研究代表者

鈴木 衛  東京医科大学, 医学部, 教授 (80116607)

研究分担者 萩原 晃  東京医科大学, 医学部, 助手 (60297314)
湯川 久美子  東京医科大学, 医学部, 講師 (00201848)
キーワードクプラ / 半規管 / 耳石 / 振子様回転 / 活動電位 / クプラ結石症 / 半規管結石症
研究概要

本年度は、クプラの機能を検索するために可及的生理的な刺激である振子様用回転装置を用いた。ウシガエル摘出後半規管をリンゲル液を満たした容器に固定した。容器を周期0.1Hz、左右角270で振子様回転させた。興奮性・抑制性の後半規管神経電位が回転に応じて変化するのが観察された。良性発作性頭位性めまい症(BPPV)ではときとして温度眼振が低下することが知られている。以前に確立したクプラ結石症、半規管結石症モデルにおいて振子様用回転を行い、後半規管神経活動電位を正常時と比較した。クプラ結石症、半規管結石症とも正常よりも回転に対する電位は低下したが、クプラ結石症でより低下した。半規管結石症では電位低下の程度は半規管内耳石の容積により左右された。このことよりクプラ結石症では付着耳石塊がクプラの偏移を抑制し、また半規管結石症では耳石塊が内リンパ流動をその容積に応じて抑制していることがわかった。また、半規管と同様の機械的受容器である卵形嚢に振子様用回転を与えて卵形嚢神経電位を検索した。卵形嚢耳石を除去すると自発放電は残存するものの、回転に応じる電位は著しく低下した。半規管におけるクプラと同様、卵形嚢耳石は加速度に対する感覚細胞の感受性を高める役割をはたしていることが判明した。今後は回転加速度や周期を変化させ、クプラの物理的特性を検索する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 鈴木 衛: "半規管遮断術後の温度振反応"Equilibrium Research. 62・3. 190-193 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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