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2004 年度 実績報告書

視神経跳躍伝導におけるランビエ絞輪外マトリックスの役割

研究課題

研究課題/領域番号 15591857
研究機関岡山大学

研究代表者

大橋 俊孝  岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (50194262)

研究分担者 二宮 善文  岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (70126241)
キーワードランビエ絞輪 / プロテオグリカン / リンクプロテイン
研究概要

1.Bral1ノックアウトマウス視神経ランビエ絞輪の組織学的・形態学的検討
(1)前年度の観察に加え、さらにアストロサイト突起のランビエ絞輪への接着について焦点をあて、観察した。光学顕微鏡観察に加え、電子顕微鏡レベルでの観察を観察個体数、切片数を加えて詳細に行ったが、ノックアウトマウスと野生型では大きな違いはみられず、アストロサイト突起はランビエ絞輪へ接着していると結論した。
(2)しかしながら、新たな発見として、中枢神経の種類によってそのランビエ絞輪外マトリックスに局在するマトリックスタンパク質の種類が異なること、それらはBral1/Hapln2のノックアウトにより、ランビエ絞輪への局在が失われることを見つけた。
2.ランビエ絞輪外マトリックス形成機構の解明:
上記Bral1/Hapln2ノックアウトマウスに加え、テネイシンRノックアウトマウスなどと比較し、ランビエ絞輪外マトリックス形成機構を検討した。総括すると、ランビエ絞輪外マトリックス分子は傍絞輪形成(特にセプテイトジャンクショシ)やNaチャンネルのクラスター化には影響を与えないが、絞輪外のマトリックス環境には大きな変化をもたらす。これらの形成分子はランビエ絞輪外に局在するヒアルロン酸に依存するものであり、それをさらに安定化するものとしてBral1/Hapln2が重要な役割をはたすものと考えられる。現在のところ、ランビエ絞輪外のイオン環境を制御しているという仮説を立てている。今後の課題として、この微小環境でのイオン濃度変化の計測・検出法の開発検討が考えられる。
以上のデータは神経科学の専門誌へ投稿を考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Lp3/Hapln3, a novel link protein that co-localizes with versican and is coordinately up-regulated by platelet-derived growth factor in arterial smooth muscle cells.2004

    • 著者名/発表者名
      Ogawa et al.
    • 雑誌名

      Matrix Biol. 23

      ページ: 287-297

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 新規の脳特異的ヒアルロン酸-プロテオグリカン結合蛋白質:Bral1,Bral22004

    • 著者名/発表者名
      大橋俊孝, 別宮洋子, 二宮善文
    • 雑誌名

      蛋白質核酸酵素 49

      ページ: 2354-2361

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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