研究課題/領域番号 |
15591881
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研究機関 | 愛知医科大学 |
研究代表者 |
雑喉 正泰 愛知医科大学, 医学部, 助教授 (80298596)
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研究分担者 |
米田 雅彦 愛知県立看護大学, 看護学部, 助教授 (80201086)
木全 弘治 愛知医科大学, 分子医科学研究所, 教授 (10022641)
岩城 正佳 愛知医科大学, 医学部, 教授 (10093163)
宮石 理 愛知医科大学, 医学部, 助教授 (60229797)
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キーワード | SPACR / SPACRCAN / 視細胞外マトリックス / 網膜接着 / 網膜剥離 / ヒアルロン酸 / ヘパリン / コンドロイチン硫酸 |
研究概要 |
我々は、網膜剥離手術後の治癒過程における、網膜色素上皮細胞と感覚網膜の接着に関する、新しい機序解明に関する研究を行っている。主に、その対象となる分子は、感覚網膜層と色素上皮層間の生理的接着剤の構成基質の一部と考えられる分子SPACR (Sialo-Protein Associated with Cones and Rods ; Zako et al., J Biol Chem.2002;277:25592-25600)である。その後の研究から、同部位に発現する生理的接着剤としては、SPACR以外にも、SPACR類似分子であるSPACRCANがあることが判明したため、ニワトリSPACRCAN分子を新たにクローニングした(投稿準備中)。本分子は、コンドロイチン硫酸プロテオグリカンであるが、既に報告されたヒトSPACRCAN(Acharya et al., J Biol Chem.2000:275:6945-6955)とは違い、パートタイムプロテオグリカンであると判明した。さらに詳細なるSPACRとSPACRCANのオリゴ糖鎖の解析の結果、興味深い事に、二つの分子は、同一の糖鎖構造を共有する事が判明した(投稿準備中)。機能が類似すると考えられる類似分子が、同一の糖鎖を持つことを、最近、我々は別の分子を用い、新たに証明しているが(Zako et al., J Biol Chem.2003;278:13561-13569)、SPACRとSPACRCANは、今回我々が明らかにしたところの共通のオリゴ糖鎖を用いて、共通の目的である、感覚神経と色素上皮の接着を促していると、現在、我々は予測している。この視点から、これら2分子、さらに視細胞外マトリックス空間に存在するヒアルロン酸、さらにヘパリンとの結合を考慮し、網膜色素上皮細胞と感覚網膜の接着に関わる視細胞外マトリックス分子群の機能の解明へと研究を進めていく予定である。
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