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2005 年度 実績報告書

ケロイド発生におけるWntシグナル分子機構の解明と新しい分子標的治療に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15591906
研究機関日本医科大学

研究代表者

土佐 眞美子  日本医科大学, 医学部, 助手 (30301568)

研究分担者 M. GAZIZADEH  日本医科大学, 老人病研究所, 助教授 (30190979)
村上 正洋  日本医科大学, 医学部, 助教授 (00239500)
川並 汪一  日本医科大学, 老人病研究所, 教授 (70096973)
キーワードケロイド / 培養線維芽細胞 / Wntシグナル / β-catenin / 遺伝子解析
研究概要

[目的]ケロイドの発生原因は未だ不明であり、確実な治療方法も確立されていないのが現状である。われわれはケロイド原因遺伝子の解明および新しい治療法の確立を目指して、分子レベルの解析を行ってきた。cDNAマイクロアレイ解析により、ケロイドと正常皮膚を比較して、ケロイドにおいて2倍以上の発現変化が認められた遺伝子群(ケロイド関連遺伝子群)をピックアップし、その中から、癌関連遺伝子の一つであるβ-cateninに着目して、ケロイド発生との関連性について解析を行った。平成15年から16年度の研究結果より、ケロイドにおけるβ-cateninの上昇が確認され、さらに、Wntシグナルにおいて、β-cateninの上流に位置するWnt遺伝子の発現もケロイドで上昇していることが明らかになった。
[方法]平成17年度は、正常真皮由来線維芽細胞にβ-cateninを作用させて、細胞増殖能と、コラーゲン代謝能の変化について検討した。コラーゲン代謝能は、プロコラーゲンタイプ1産生能の測定を行い評価した。
[結果]正常真皮由来線維芽細胞にβ-cateninを作用させると、細胞数の増加が認められた。さらに、プロコラーゲンタイプ1産生量も増加した。
[まとめ]現在、Wntシグナル関連遺伝子に対する抗体をケロイド由来線維芽細胞に作用させ、増殖能とコラーゲン代謝能に対する抑制効果について検討中である。この結果が明らかになれば、ケロイドにおけるβ-cateninの過剰発現を抑制し、その結果、新しい分子標的ケロイド治療薬の開発につながる可能性が示唆される。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Global Gene Expression Analysis of Keloid Fibroblasts in Response to Electron Beam Irradiation Reveals the Involvement of Interleukin-6 Pathway2005

    • 著者名/発表者名
      Mamiko Tosa
    • 雑誌名

      Journal of Investigative Dermatology 124

      ページ: 704-713

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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