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2003 年度 実績報告書

部分脳虚血モデルに対する高体温前処置の脳保護効果とその機序

研究課題

研究課題/領域番号 15591918
研究機関愛媛大学

研究代表者

白川 洋一  愛媛大学, 医学部, 教授 (90134600)

研究分担者 出崎 順三  愛媛大学, 医学部, 講師 (00036451)
秦 龍二  愛媛大学, 医学部, 助教授 (90258153)
相引 眞幸  愛媛大学, 医学部, 助教授 (70148162)
キーワード脳虚血 / 脳梗塞 / 高体温 / 神経保護効果
研究概要

2時間の中大脳動脈閉塞によって部分脳梗塞を発症させるラット中大脳動脈閉塞モデルを作成したうえで,高体温前処置が神経保護効果(梗塞サイズの減少)をもたらすか否かを検討した.あらかじめ,1% isoflurane麻酔のもとで15分間の高体温(42±0.5℃)を暴露したのちに覚醒させる高体温前処理群と,同条件下の正常体温(37±0.2℃)を維持したのちに覚醒させる対照群の2群につき,前処置後に一定の安静時間(0.5,3,6,18,24,48時間)をおいて中大脳動脈の閉塞をおこない,出来上がった脳梗塞サイズを比較した.対照群においては,中大脳動脈閉塞前の安静時間の長短による梗塞サイズの有意な違いはみられず,ほぼ200mm^3前後であり,麻酔による影響はなかった.いっぽう,高体温前処理群においては、高体温暴露から中大脳動脈閉塞までが6時間までであれば梗塞サイズは対照群とかわらなかったが,18時間および24時間では有意に梗塞サイズが減少した.さらに,この間隔を48時間まで延長すると対照群と差がなくなった.すなわち,高体温暴露後の一定時間内にかぎって神経保護効果が誘導されることが,部分脳梗塞モデルにおいても強く示唆された.このメカニズムにつき,選択性adenosine受容体阻害剤であるDPCPXを前投与することで高体温前処置の神経保護作用が影響を受けるか否かを検討しており,さらに,エネルギー代謝やタンパク合成の面からも解明したい.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Matsumura M, Hata R: "Recent advances in adenovirus-mediated gene therapy for cerebral ischemia"Current Gene Therapy. 3・1. 43-48 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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