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2004 年度 実績報告書

エンドトキシン誘発モルモットイレウスモデルにおける内因性カンナビノイドの関与

研究課題

研究課題/領域番号 15591922
研究機関日本医科大学

研究代表者

二宮 宣文  日本医科大学, 医学部, 助教授 (70180677)

研究分担者 原田 尚重  日本医科大学, 医学部, 助手
山本 保博  日本医科大学, 大学院・医学研究科, 教授 (70125079)
鈴木 秀典  日本医科大学, 大学院・医学研究科, 教授 (30221328)
キーワードエンドトキシン / モルモット / イレウス / カンナビノイド / アナンダミド / 2-アラキドノイルグリセロール / リポポリサッカライド / 腸管
研究概要

エンドトキシン誘発麻痺性イレウス実験モデルを用い、麻痺性イレウス発現の生体内情報伝達機構における、内因性カンナビノイドの関与について検討した。
意識下・無拘束モルモットへの、アナンダミド(AEA)、2-アラキドノイルグリセロール(2-AG)、エンドトキシン(lipopolysaccharide,LPS)腹腔内投与は、いずれも一過性の腸管張力低下を起こさせた。LPSによる腸管張力低下作用がカンナビノイドCB1受容体アンタゴニストの前処置により阻害されたことは前年度に報告したが、後処置によっても阻害された。LPS投与後に内因性のカンナビノイドが産生・遊離され、それによって腸管弛緩が起こることが推測された。そこで、LPS投与後のモルモット血中カンナビノイド濃度をLC/MS/MS分析により測定した。その結果、LPS投与後1時間における血中2-AGの濃度が上昇していたが、AEAの血中濃度は検出限界以下だった。
以上、エンドトキシン誘発麻痺性イレウス発現の生体内情報伝達機構に内因性カンナビノイドが関与し、カンナビノイド受容体を介した病態発現であることが示唆された。エンドトキシン刺激により内因性のカンナビノイドの産生・遊離が促進し、それが腸管弛緩等の作用を引き起こすと考えられる。また、カンナビノイド受容体拮抗薬が敗血症性の麻痺性イレウス治療薬になり得る可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Effects of Cannabinoids on Colonic Muscle Contractility and Tension in Guinea Pigs2005

    • 著者名/発表者名
      原田尚重, 根本香代, 岡村忠夫, 二宮宣文, 鈴木秀典, 山本保博
    • 雑誌名

      Journal of Nippon Medical School 72・1

      ページ: 1-9

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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