研究課題/領域番号 |
15591927
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
河野 芳朗 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (60303129)
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研究分担者 |
井上 佳世子(野澤 佳世子) 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (90303130)
網塚 憲生 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助教授 (30242431)
前田 健康 新潟大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (40183941)
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キーワード | 器官培養 / エナメル芽細胞 / 中間層細胞 / 分化 / 発生 / shh / 免疫組織化学 / 微細構造学 |
研究概要 |
1.マウス切歯歯胚の培養条件の確立。 生後1〜3日齢のマウスから切歯歯胚を摘出し100μg/mlアスコルビン酸、100単位/mlペニシリンストレプトマイシン含有DMEM培地中で、ミリポアーフィルター上で切歯歯胚を培養した、本培養条件下で、最大10日間の器官培養を行った。本培養条件下での組織像を観察すると、中間層は3、4層の扁平な上皮層を示し、また、エナメル芽細胞には極性がみられその分化には大きな異常は観察されなかった。また、エナメルタンパクの分泌もみられた。これらのことより、本培養条件下で、エナメル芽細胞と中間叢細胞の分化は正常に分化することを示すものであり、本実験遂行上の基本的な培養条件を確立した。 2.In situハイブリダイゼーション用プローブの作成。 歯胚中間層に発現されると報告されている、遺伝子、Az1、Bax、Bcl2、c-met、Dlx2、Fgf1、Fgfr2、に関して、in situハイブリダイゼーション用プローブを作成中である。 3.標的遺伝子アンチセンスオリゴヌクレオチドのアンチセンス配列の決定。 アンチセンスオリゴヌクレオチドをデザインし培地中に加え、標的遺伝子が培養組織中で転写障害が起こっているか確認中である。 4.本実験に関連して、切歯歯胚中間層に発現するこれまでに報告されていないタンパク質について、免疫組織化学的に検索中である。本研究により、切歯歯胚中間層に発現するタンパク質について若干の所見を得ている。
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