研究概要 |
1.ラット・マウスの胎児および幼若動物(ラット,胎齢12日、14日、16日、18日、20日、生後0日、7日、14日;マウス,胎齢14日、16日、18日、20日、生後0日、7日、14日)の舌を麻酔下で灌流固定後採取し、4%paraformaldehyde in 0.1M cacodylate bufferで固定、エポキシ樹脂で包埋した。茸状乳頭・有郭乳頭、葉状乳頭の形態形成とを関連付けて、Shh, Bmp-2,-4,Bdnf, Fgf-4,Egf, Tgf-β,Ngf, Kgfの蛋白の対する抗体を用い、Microprobe社のAlexa seriesよって蛍光抗体法で標識し、共焦点レーザースキャン顕微鏡で観察した。さらに、同試料をProtein A-colloidal gold法を用いて免疫標識した試料の電子顕微鏡観察は予備観察中である。 2.1と同時期のラット・マウスの胎児および幼若動物の舌粘膜で、Shh, Bmp-2,-4,Bdnf, Fgf-4,Egf, Tgf-β,Ngf, Kgfの分子種のm-RNAに対するプローブでのin situ hybridization法を試み、whole-mount、光学顕微鏡(ジゴキシゲニン標識法)、での各シグナル分子のm-RNAの出現時期と分布の解析を、茸状乳頭・有郭乳頭、葉状乳頭の形態形成との関連性を検討するために観察を継続中である。透過電子顕微鏡(ジゴキシゲニン標識法またはProtein A-colloidal gold法)レベル観察については、現在準備中である。 3.ラット・マウスの胎児(ラット,胎齢12日、14日、16日、18日;マウス,胎齢14日、16日、18日)の舌の器官培養に関しては、本補助金によって新規購入した炭酸ガス培養器によって、現在予備実験の段階である。 4.尚、平成13年度分までの先行する科学研究費補助金での成果に関しても、裏面に記載の如く、本年度1報の論文を発表し、また、EGF、FGF-acidic、FGF-basic、FGF-7などのデータに関しても、現在論文として執筆中である。
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