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2005 年度 実績報告書

ラット耳下腺モータータンパク質のプロテオーム解析

研究課題

研究課題/領域番号 15591982
研究機関日本歯科大学

研究代表者

梨田 智子  日本歯科大学, 新潟歯学部, 講師 (10133464)

研究分担者 今井 あかね  日本歯科大学, 新潟歯学部, 講師 (60180080)
下村 浩巳  日本歯科大学, 新潟歯学部, 教授 (40139259)
吉江 紀夫  日本歯科大学, 新潟歯学部, 教授 (30095278)
キーワード耳下腺 / モータータンパク質 / 細胞骨格 / 分泌顆粒 / アミラーゼ / キネシン / ミオシン / ダイニン
研究概要

前年度までに分泌顆粒膜上に存在するモータータンパク質および細胞骨格の役割を検討した。今年度は耳下腺腺房細胞における分泌顆粒を介さない非刺激分泌機構が存在することを示し,この経路に関与する分泌小胞膜上のモータータンパク質および細胞骨格について検討した。
(1)非刺激アミラーゼ分泌はIPR刺激分泌の20〜30%に匹敵する。非刺激アミラーゼ分泌における細胞骨格変性剤の効果を検討したところ,jasplakinolideにのみ抑制され,cytochalasinDおよびcolchicineによってはほとんど抑制されなかった。また,ミオシンATPase阻害剤である2,3-butanediene monoximeによっても阻害されなかった。したがって,非刺激分泌はβ-adrenergic刺激およびmuscarinic/nicotinic刺激による分泌顆粒のexocytosisとは異なる機構で分泌されることがわかった。
(2)Homogenateから得られたgranule/vesicle混合画分から23%Redi Grad/sucroseによる密度勾配遠心法により分泌顆粒と分泌小胞画分を得た。Western blottingにより分泌小胞画分は分泌顆粒膜とは異なる膜組成を持っていた。分泌小胞画分にはアクチン,チューブリンが検出された。また,KIF5Bも検出された。KIFC2抗体により50kDAにバンドが検出された。
(3)分泌顆粒に含まれていたchondroitin sulfateは分泌小胞には含まれないことがわかった。β-adrenergic刺激によりchondroitin sulfateが遊離された。非刺激条件下でアミラーゼ,PSPは遊離されたがchondroitin sulfateは遊離されなかった。プロテオグリカン合成阻害剤前処理によりアミラーゼのβ-adrenergic刺激分泌および非刺激分泌はいずれも抑制された。
また,分泌顆粒の輸送機構の可能性として,分泌顆粒膜上に存在するRab proteinおよびそのeffectorの役割について調べ,報告した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Relation of Rab26 to the amylase release from rat parotid acinar cells.2006

    • 著者名/発表者名
      Nashida T, Imai A, Shimomura H
    • 雑誌名

      Arch Oral Biol. 51

      ページ: 89-95

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Slp4-a/granuphilin-a interacts with syntaxin-2/3 in a Munc 18-2-dependent manner.2005

    • 著者名/発表者名
      Fukuda M, Imai A, Nashida T, Shimomura H
    • 雑誌名

      J Biol Chem. 280(47)

      ページ: 39175-39184

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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