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2003 年度 実績報告書

口腔扁平上皮癌放射線照射におけるHIF動態の研究

研究課題

研究課題/領域番号 15592001
研究機関北海道医療大学

研究代表者

細川 洋一郎  北海道医療大学, 歯学部, 助教授 (70173599)

研究分担者 田中 力延  北海道医療大学, 歯学部, 助手 (70337038)
敦賀 英知  北海道医療大学, 歯学部, 助手 (30295901)
坂倉 康則  北海道医療大学, 歯学部, 助教授 (60128915)
キーワードHIF-1α / 放射線 / 口腔扁平上皮癌 / アポトーシス
研究概要

(目的)口腔癌術前照射を行なった臨床症例で、放射線効果の低い症例では転移の多いことを、我々は報告した。これは、局所の治療が成功しても、放射線感受性の低い癌細胞は、転移能が高いことを示している。一方、最近、以下のような研究結果が報告されている。
1)低酸素状態によりHIF (hypoxia-inducible factor-1)が上昇し、血管新生因子(VEGF)を誘発することにより、転移を促進すると考えられている(Hopfl et al. Cancer Res, 2002)。
2)HIFは細胞のアポトーシスを抑制することが、報告されている(Mecklenburgh et al. Blood, 2002)。
以上の結果から、放射線照射以前または以後にHIFが発現する癌細胞は、放射線抵抗性であり、しかも、転移しやすい可能性が考えられる。そこで、口腔扁平上皮癌細胞株を用い、放射線感受性とアポトーシスならびにHIF-1αの関係について検討した。
(材料と方法)細胞はBSC-OF、Ca9-22、SCC-9、T.T、IS-FOMを使用した。これらの細胞に5Gy照射し3日後に細胞生存率を測定し、Western blotによりCaspase3、PARPの発現を検索した。さらに、照射後の細胞からtotal RNAを抽出し、RT-PCR法により、HIF-1αのmRNA発現を検討した。
(結果と考察)放射線感受性が低く、アポトーシスを示さないIS-FOMが、HIF-1αの発現の高い傾向がみられたが、放射線照射前後でHIF-1αの発現は大きな差はみられなかった。以上のことから、HIFの発現は癌細胞によりことなり、発現の多いものは放射線抵抗性で浸潤が促進される可能性が示唆された.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y.Hosokawa et al.: "Effect of Treatment Time the Outcome of Radiotherapy for Oral Tongue Carcinoma"Int.J.Radiation.Biol.Phys.. 57(1). 71-78 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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