研究課題/領域番号 |
15592009
|
研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
岡野 恒一 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (30097555)
|
研究分担者 |
有地 榮一郎 愛知学院大学, 歯学部, 教授 (00150459)
内藤 宗孝 愛知学院大学, 歯学部, 助教授 (20167539)
泉 雅浩 愛知学院大学, 歯学部, 助教授 (40212956)
有地 淑子 愛知学院大学, 歯学部, 講師 (60232063)
後藤 真一 愛知学院大学, 歯学部, 助手 (30319206)
|
キーワード | 在宅 / 歯科X線撮影 / 撮影補助具 / インジケータ / デジタルX線撮影 / 寝たきり老人 / 意思疎通 / 再撮影 |
研究概要 |
我々、在宅X線撮影チームはX線フィルムを用いた撮影で現像処理の煩わしさを痛感して、デジタルX線撮影を取り入れることにした。 フィルムをもちいて60人の患者を携帯型X線装置(KX-60)で撮影した291枚中、228枚(87.3%)が良好な写真で37枚(12.7%)が位置不良、10枚(3.4%)がブレ、9枚(3.1%)が角度不良、7枚(2.4%)がコーンカットであった。 デジタルX線CCDセンサー(Visualix)とセンサー用補助具(インジケータ)を作成して、移動ができるようにノートパソコンで構成した。16人の患者で55枚撮影したところ、良好な画像を得たのは43枚(78.2%)、位置不良が5枚(9.1%)、動きによるブレが7枚(12.7%)認められ、角度不良とコーンカットがなくなった。 患者の身体的状態と写真の関係を検討したところ、意思の疎通が目的歯を撮影するのに関係すると思われたが、補助具を用いることで位置不良とブレの失敗は8〜18%となった。 デジタル撮影の利点として現像処理を要しないため、短時間で診断でき、治療を早くすることができた。 また、感度が高いため撮影時間を最小にすることができ、患者の被ばく線量を極小にすることができた。 往診回数も減らすことができ患者の負担も減った。 CCDの欠点はセンサーが小型なため、フィルムのように多歯を撮影することはできないが、患歯の観察だけなら十分である。ただし、臼歯部は横位置で撮影すると根尖が欠けた。 結果はThe 5^<th> Asian Congress of Oral and Maxillo-Facial Radiology. December 16,2004.(タイ)で発表した(Radiography in dental treatment for bedridden elderly)。
|