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2004 年度 研究成果報告書概要

歯髄組織の幹細胞を利用した再生療法を探る

研究課題

研究課題/領域番号 15592028
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 保存治療系歯学
研究機関明海大学

研究代表者

横瀬 敏志  明海大学, 歯学部, 助教授 (90245803)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
キーワードPDGF / 歯髄細胞 / 象牙芽細胞 / Reparative dintinogenesis / 培養細胞
研究概要

ラット切歯から分離した歯髄細胞を用いて、そこに存在する未分化な幹細胞から象牙芽細胞への分化を誘導する方法は歯髄の再生療法にとって有用であると考える。そこで、この培養法をして創傷治癒に重要な役割を果す血小板由来増殖因子(PDGF)の作用を各ダイマーごとに象牙芽細胞への分化に及ぼす影響を比較検討した。PDGFにはAA, AB, BBというダイマーが存在し、それぞれ生物学的作用が異なることが知られている。今回本研究ではAA, AB, BBの各ダイマーを培養歯髄細胞へ20ng/mlの濃度で添加し14日間培養し、細胞増殖、細胞走化性、細胞分化への影響を調べた。細胞増殖への影響はABとBBで有意に増加したが、AAは対照群と差はなかった。しかし、細胞走化性は逆にAAが強く誘導し、AB, BBは対照群と変化がなかった。細胞分化への影響はALP活性がAB, BB共に有意に抑制され、AAは対照群と比較して変化がみられなかった。DSPmRNAの発現はAAではほとんど影響がなく、AB, BBで強く抑制された。また、培養14日目の石灰化結節の形成にはAAの添加は影響を与えなかったのに対して、AB, BBの添加は著しく抑制した。
以上の結果からPDGFは歯髄のreparative dentinogenesisにおいてはA鎖が細胞の供給に作用し、B鎖は主に細胞増殖を調節することが明かとなった。これらの所見は今後vital pulp tjerapyの発展に対して有用な知見であると考える。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 歯髄培養細胞における血小板由来増殖因子の作用について2005

    • 著者名/発表者名
      松岡哲明, 横瀬敏志
    • 雑誌名

      日本歯科保存学会雑誌 48・2(印刷中)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] In vitro effects of platelet-derived growth factor on dentinogenesis in dental pulp cells2005

    • 著者名/発表者名
      Tetsuaki Matsuoka, Satoshi Yokose
    • 雑誌名

      The Japanese Journal of Conservative Dentistry 48(2) (in press)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2006-07-11  

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