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2003 年度 実績報告書

摂食嚥下障害に対するパラタルリフトを用いた運動療法のための筋電図診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15592048
研究機関大阪大学

研究代表者

和田 健  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (90028788)

研究分担者 野原 幹司  大阪大学, 歯学部附属病院, 助手 (20346167)
舘村 卓  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (60188266)
キーワード摂食嚥下障害 / パラタルリフト / 運動療法 / 診断法 / 筋電図
研究概要

本研究の目的は,鼻咽腔閉鎖不全症に起因する摂食嚥下障害に対するパラタルリフトを用いた運動訓練法の基本概念を構築することを目的とし、平成15年度には、嚥下活動における口蓋舌筋活動が嚥下量の変化に対してどのような変化をするかを検討し、以下の結果を得た.
1.本研究全体を通じて使用する被験食のtextureおよび味を決定するために,8名の健常被験者を対象にして濃度を様々に変化させたガムシロップを用いて,快適に嚥下できる甘味濃度(至適嚥下濃度)をVAS(Visual analogue scale)法を用いて検討した.その結果、8.9%ガムシロップが至適濃度であることが示された。
2.全ての被験者を対象に決定した至適甘味を持つ「被験水」を用いて,各被験者が快適に嚥下できる量を決定した。その結果,至適嚥下量は,8ml-55mlと被験者ごとに異なることが示された。
3.同一の被験者を対象に,上記1および2において決定した至適嚥下量をもとに1/8,1/4,1/2,1,2(もしくは3/2)倍量に調整した量を嚥下させた時の口蓋舌筋を検討した。筋活動の分析は,実験を通じて得られた最大筋活動を100%とするNomalized % Peak EMGを用いた。その結果、8人中4人において嚥下量に相関した筋活動力が得られ、残り4人においては相関性が認められなかった。このことから、嚥下時の口蓋舌筋活動の調節には嚥下量が関与することが示された。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 野原幹司, 小谷泰子, 他: "大阪大学歯学部附属病院顎口腔機能治療部における摂食・嚥下障害初診患者の動向"大阪大学歯学雑誌. 47・2. 105-109 (2003)

  • [文献書誌] 野原幹司, 舘村卓: "食道がんの「患者さんを治す」口腔ケア(1)"デンタルハイジーン. 23・6. 540-543 (2003)

  • [文献書誌] 野原幹司, 舘村卓: "食道がんの「患者さんを治す」口腔ケア(2)"デンタルハイジーン. 23・7. 647-651 (2003)

  • [文献書誌] 舘村卓, 尾島麻希, 他: "摂食・嚥下活動における鼻咽腔閉鎖機能の調節-咀嚼運動を模した舌変位時の方向と口蓋舌筋活動の関係-"日本摂食嚥下リハビリテーション学会雑誌. 7・1. 41-46 (2003)

  • [文献書誌] 舘村卓, 野原幹司, 他: "運動障害性構音障害例におけるパラタルリフト装着の鼻咽腔閉鎖機能に対する影響-口蓋帆挙筋活動の変化を指標にして-"音声言語医学. 44・4. 274-282 (2003)

  • [文献書誌] 舘村 卓: "スピーチの発達,口腔と歯"クインテッセンス.Year Book '03. 45-50 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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