研究課題/領域番号 |
15592055
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
補綴理工系歯学
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研究機関 | 香川大学 (2005) 長崎大学 (2003-2004) |
研究代表者 |
田中 康弘 香川大学, 工学部, 助教授 (10217086)
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研究分担者 |
久恒 邦博 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (20037526)
桑野 範之 九州大学, 産学連携センター, 教授 (50038022)
白石 孝信 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (10150468)
澤瀬 隆 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (80253681)
詫間 康子 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教務職員 (60160074)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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キーワード | メタルボンドポーセレン / 焼付界面構造 / 透過電子顕微鏡 / 電子エネルギー損失分光 / チタン酸化物 / イオンプレーティング / インプラント / 骨誘導 |
研究概要 |
1.チタン系メタルボンドポーセレンにおいて陶材焼成前に、あらかじめ金をスパッタコーティングすると陶材の密着性が向上することが最近見出されたので、そのメカニズムについて検討した。 金蒸着によってチタン側欠乏層が消失することが分かった。金蒸着なしではチタンは焼付界面の反応層によって陶材側に拡散していくため欠乏層が生じたと考えられる。一方、金はチタンと強い親和力を持つため、酸素のチタン中への拡散、チタンの陶材中への拡散を妨げる効果を持つと考えられた。 2.チタンを用いたメタルボンドポーセレンにおける焼付界面の電子エネルギー損失分光(EELS)法による局所状態分析で得られた結果は、焼付界面組織を非常によく説明できることが分かった。 3.チタン表面処理法の一つとしてイオンプレーティング法を行った。チタンイオン化のソースとして電子ビーム溶解装置を用い、RFプラズマを介してプレーティングを行った。結晶粒径が10nmを切るような非常に微細な組織が形成された。断面TEM観察の結果、チタン薄膜は成長方向に(002)面が配向する傾向が認められた。 4.チタンイオンプレーティング法を直径1mmのレジン細棒に応用し、動物実験用インプラントを試作した。本手法によって、インプラント骨埋入実験後に組織と一緒に薄膜チタンインプラントをミクロトームで切断できることが可能となった。ラット大腿骨埋入後1〜4日後の組織を組織学的、免疫組織学的に観察した。Fibronectinと新生骨との時間空間相関が認められた。血清由来のfibronectinが骨誘導に関わっている可能性が考えられた。
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