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2005 年度 実績報告書

医療用オゾン化オイル製造装置の試作および検討

研究課題

研究課題/領域番号 15592062
研究機関明海大学

研究代表者

新井 浩一  明海大学, 歯学部, 助教授 (90049396)

キーワードオゾン化オイル製造装置 / オリーブオイル / オゾニド化 / 冷陰極真空紫外線放電管 / エキシマガス / 無水銀 / オゾン / 超寿命化
研究概要

本研究の目的は,高効率でリサイクルが可能な試作した水銀を使用しないエキシマガスの超小型冷陰極真空紫外線放電管を長寿命化すると共に数時間で医療用オゾン化オイルを製造できる装置を試作し,実用化することである。
そこで,最終の本年度はエキシマランプを開発する目的で,平成17年度と同様の実験材料と方法でエキシマランプを試作して検討した結果、次のことが分かった。
本研究で試作した水銀を使用しないエキシマガスの超小型冷陰極真空紫外線放電管は、従来の水銀を使用する超小型冷陰極真空紫外線放電管と同様に,殺菌紫外線の発生、オゾンの発生、蛍光体の発光(RGBの発光)および可視光線の発光が可能となり、それぞれ殺菌灯、オゾン発生管、バックライトおよび照明用蛍光灯に利用できる。また、寿命試験の電流密度は,管径6mmと4mmランプの場合,それぞれ0.26mA/mm^2と1.13mA/mm^2で,その寿命は20,000時間以上で点灯中であり,しかも,管壁も黒化していない。また,W電極をGdB_6電極に代えることにより,150,000時間も可能になると考えている。従って、ノズル構造を持つ試作エキシマランプは,ハロゲンのような活性ガスと電極との化学反応を抑制し,放電管の管壁や陽光柱空間を汚さないため,寿命を長く保つことができる。
一方,試作した医療用オゾン化オイル製造装置にオリーブオイル10gを入れ、10mgO_3/Lのオゾン-酸素混合ガスを導通速度1L,/minの一定条件で15時間通気し、合成を行った。作製された白色ワセリン状の合成物の^<13>C-NMR分析結果から、トリオレイントリオゾニドを確認し、オゾン化オリーブオイルであることが判明した。また、オレイン酸を80%以上含有する植物オイルは、同様にこの装置でオゾン化植物オイルを合成できることが分かった。今後、論理試作を行うことにより、医療用オゾン化オイル製造装置を商品化できるものと考えている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (5件)

  • [雑誌論文] ユニットの器械・器具および印象用オゾン水殺菌器の開発2005

    • 著者名/発表者名
      新井 浩一
    • 雑誌名

      日本医用歯科機器学会誌 10

      ページ: 65-68

  • [雑誌論文] 模型および器具用気体オゾン殺菌器の開発2005

    • 著者名/発表者名
      新井 浩一
    • 雑誌名

      日本医用歯科機器学会誌 10

      ページ: 69-72

  • [雑誌論文] 院内感染予防のためのオゾン滅菌システムの開発2005

    • 著者名/発表者名
      新井 浩一
    • 雑誌名

      DE 153

      ページ: 23-26

  • [雑誌論文] リサイクル可能なエキシマランプの開発2005

    • 著者名/発表者名
      新井 浩一
    • 雑誌名

      歯科材料・器械 24・2

      ページ: 155

  • [雑誌論文] 3年間以上点灯させたアルゴン・水銀オゾン発生管2005

    • 著者名/発表者名
      新井 浩一
    • 雑誌名

      歯科材料・器械 24・4

      ページ: 408

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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