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2006 年度 実績報告書

光触媒を用いた抗菌性コンポジットレジンの開発

研究課題

研究課題/領域番号 15592075
研究機関日本歯科大学

研究代表者

宮坂 平  日本歯科大学, 生命歯学部, 助教授 (40147773)

キーワード光触媒 / 酸化チタン / 抗菌性 / コンポジットレジン / 機械的性質
研究概要

粒径が6、30、180nmと異なる3種類の光触媒酸化チタンをフィラー添加率65%のコンポジットレジンにフィラーの一部を置き換える形で1、3、5、10、20、30mass%添加した光重合型コンポジットレジンを試作し、圧縮強さ、間接引張強さ、曲げ強さを測定し、大腸菌を用いた抗菌性を調べ、SEMおよびEPMAで破断面の観察を行った結果、以下の結論を得た。
1)圧縮強さは、酸化チタンの添加率が大きくなると低下する傾向を示し、20%以上の添加で粒径が大きいほど圧縮強さは小さくなった。
2)間接引張強さは、同様に酸化チタンの添加率が大きくなると低下する傾向を示し、粒径が30nm以上のものは10%以上の添加で小さな間接引張強さを示した。
3)曲げ強さは、20%以上の添加で急激に低下し、粒径が小さいものほど大きな曲げ強さを示した。
4)酸化チタンを添加した全てのコンポジットレジンで抗菌性を示し、特に、粒径が30nm以上のものは大きな抗菌性を示した。
5)SEMおよびEPMAによる観察の結果、酸化チタンの混合状態はほぼ均一であった。
以上のことから、光触媒酸化チタンを用いた光重合型コンポジットレジンは、抗菌性成形充填材として有望であるといえる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 含ケイ素ジメタクリレートの歯科用コンポジットレジンへの応用2006

    • 著者名/発表者名
      宮坂 平, 吉田隆一, 大竹康成
    • 雑誌名

      歯科材料・器械 25・4

      ページ: 267-274

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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