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2003 年度 実績報告書

無歯顎既製トレーの新規開発設計に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15592082
研究機関鶴見大学

研究代表者

西村 克彦  鶴見大学, 歯学部, 助手 (30237721)

研究分担者 東條 敏明  鶴見大学, 歯学部, 助手 (90288118)
キーワード全部床義歯義歯 / 無歯顎顎堤 / 形態計測 / 無歯顎既製トレー / 三次元レーザスキャナ / 非接触計測 / 三次元解析 / 研究模型
研究概要

無歯顎補綴の臨床において,患者来院時にまず行う処置として概形印象採得がある.この概形印象から製作された研究模型は,診査,診断,義歯床下に含まれる口腔粘膜部と周囲粘膜との形態的関係,個人トレーの製作など多くの情報が含まれている.通常,概形印象を採得する場合,モデリングコンパウンドを用いる方法が通法とされている.しかし,モデリングコンパウンドは準備の煩雑さや操作に熟練の必要性などの欠点である.多忙な日常臨床においては,歯科材料の向上に伴い,無歯顎においても操作性,価格性によりアルジネート印象材を使用することが大半であろう.無歯顎の概形印象をアルジネート印象材で採得する際,その既製トレーの適合性が非常に重要になる.現在,市販されているアルジネート用無歯顎既製トレーは外国製であったり,その設計された時代が古かったりして,現在の日本人の無歯顎顎堤に適合するトレーは見あたらない.
そこで本研究は,新たに無歯顎既製トレーを設計,製作することを目的とした.トレーの新規設計,製作に先立ち,まず無歯顎顎堤を詳細に計測することにした.研究模型を三次元スキャナにより測定し,データベースに蓄積する.さらに分析されたデータから,上下顎の無歯顎顎堤を数種類に分類し,無歯顎トレーを設計する.平成15年度は,まずレーザーによる非接触型の三次元計測システム(新規購入)を構築し,当教室で保存している研究模型の測定を行った.この研究模型は,本学臨床実習においてIN式無歯顎トレーとモデリングコンパウンドによって採得された概形印象から製作されたものである.この中から,解剖学的形態が正確に再現されているもの上下顎500個,計1000個の研究模型を選択し計測した.計測されたデータは,パーソナルコンピュータのハードディスクおよびMOに保存し,データベースを構築した.

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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