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2004 年度 実績報告書

無歯顎既製トレーの新規開発設計に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15592082
研究機関鶴見大学

研究代表者

西村 克彦  鶴見大学, 歯学部, 助手 (30237721)

キーワード全部床義歯 / 無歯顎顎堤 / 形態計測 / 無歯顎既製トレー / 三次元レーザスキャナ / 非接触計測 / 三次元解析 / 研究模型
研究概要

無歯顎補綴の臨床において,患者来院時にまず行う処置として概形印象採得がある.通常,概形印象を採得する場合,モデリングコンパウンドを用いる方法が通法とされているが,無歯顎においても操作性,価格性によりアルジネート印象材を使用することが大半であろう.無歯顎の概形印象にアルジネート印象材を使用する際,既製トレーの適合性が非常に重要になる.現在,市販されているアルジネート用無歯顎既製トレーは外国製であったり,その設計された時代が古かったりして,現在の日本人の無歯顎顎堤に適合するトレーは見あたらない.そこで本研究は,新たに無歯顎既製トレーを設計,製作することを目的とし,それに先立ち無歯顎顎堤を詳細に計測することにした.
平成15年度は,三次元レーザスキャナによる計測システムを構築した.本学臨床実習で無歯顎IN式トレーとモデリングコンパウンドによる概形印象から製作された研究模型の中から,解剖学的形態が正確に再現されているもの上下顎140個,計280個の研究模型を計測対象とした.レーザスキャナの計測条件をピッチ0.2mmの平面スキャンとした.計測されたデータは,パーソナルコンピュータのハードディスクおよびMOに保存し,データベースを構築した.
平成16年度は,構築されたデータベースから,三次元レーザスキャナ付属の分析ソフトを用いて顎堤分析を行った.その結果,顎堤の幅径は上顎47.2±3.4mm,下顎56.3±2.8mmであった.顎堤の長径は上顎47.1±3.9mm,下顎39.0±3.6mmであった.また幅径と長径の相関係数は,上顎r=0.116,下顎r=0.239と相関が認められず,長径と幅径の関係から顎堤を分類することは困難であると思われた.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 三次元レーザスキャナを用いた無歯顎顎堤の模型計測2004

    • 著者名/発表者名
      山田建治, 西村克彦, 大貫昌理, 細井紀雄
    • 雑誌名

      日本補綴歯科学会雑誌 48・112回特別号

      ページ: 86

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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