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2004 年度 実績報告書

歯の色調・形態の正確な伝達方法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 15592085
研究機関愛知学院大学

研究代表者

荒木 章純  愛知学院大学, 歯学部・歯科補綴学第三講座, 助教授 (10201295)

キーワード審美性 / 歯の色調
研究概要

口腔内から得られる患者の情報の中に,歯の色調に関するものは特に正確に再現する必要がある.従来から行われているシェードガイドによる方法ではなく,本研究では,画像から得られる情報を正確に採取する必要がある.このため平成15年度では,色調の正確な情報採取のため,撮影環境の構築に重点を置いた.
撮影環境の光源は,人工の照明,撮影装置の照明や自然光を応用する方法があるが,常に一定の環境で色情報の採取に適した人工照明の中でも,色温度特性に優れた発光ダイオードを応用し照明装置を作製した.
本照明装置は,電流量の調節で発光時の色温度を制御することが可能であり,操作の簡便性,耐久性の観点からも,口腔内の特殊な環境には適していることが明らかとなった.さらに本装置の他に,従来から使用されている各種の照明装置による上顎前歯部の撮影画像とも比較し,歯科技工士経験が十年以上,3年未満と卒後2年未満の歯科医師による色調の再現性について,アンケートによる方法で比較を行った.この結果,色調の再現性に最も優れた撮影時の照明は今回作製した照明装置であり,臨床応用の可能性が確認できた.
平成16年度は新規に開発した照明装置と,撮影方法を応用し,治療室と技工室との連携を密接にした臨床応用を開始した.臨床の場では,特に前歯部の審美補綴の中でも,歯の色調に関心のある患者を選択し,術前と術後の比較を行った.なお術前のデータは,全て,歯冠補綴物作製者に伝達し,製作者は,従来から行われている,簡単なシェードテイキングに加えて,今回の方法を参考にして,歯冠補綴物の作製を行った.この方法によって作製された歯冠補綴物の色調,形態に関する患者や術者の満足度についてデータを収集し,その有効性を確認した.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 歯の色調伝達方法の考案 第1報シェードガイドの認識について2004

    • 著者名/発表者名
      竹市卓郎, 荒木章純, 墨尚, 伊藤裕
    • 雑誌名

      日本補綴歯科学会雑誌 48巻111回特別号

      ページ: 83

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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