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2003 年度 実績報告書

組織延長に培養骨細胞注入を応用した短期的骨延長法

研究課題

研究課題/領域番号 15592105
研究機関名古屋大学

研究代表者

日比 英晴  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (90345885)

研究分担者 水野 裕和  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (70362241)
上田 実  名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00151803)
キーワード仮骨延長 / 組織延長 / 培養骨芽細胞 / 多血小板血漿 / 骨形成 / 間葉系幹細胞
研究概要

仮骨延長を発展させた組織延長は骨形成が律速段階であると考えられる.骨以外の組織の延長を優先してまず骨を形成させる場を用意しておき,骨の形成は培養骨芽細胞と細胞成長因子で補助することができれば治療期間の短縮化が期待できる.
15年度の研究の目的は,1.骨形成が得られないとされる条件下で延長された組織に培養骨芽細胞と細胞成長因子の複合体である多血小板血漿を注入するとそれが得られることを確認し,2.延長の速度と総量を変数としたとき,これらと一定の骨形成を得るのに必要な期間との関係を明らかにすることであった.
組織延長はイヌおよびウサギの下顎骨の両側に適用し,対照側,実験側を設定した.イヌ,ウサギはそれぞれ定性的、定量的検討に用いた.腸骨骨髄から採取した未分化間葉系幹細胞を培養し骨芽細胞を得て,これと多血小板血漿を混合してゲル化させたものを延長終了時に注入した.その後から経時的に骨形成についてX線学的,組織学的に観察した.その結果,延長終了時に延長部に培養骨芽細胞と多血小板血漿を注入すると,骨形成が得られない延長条件下ではそれが得られること,骨形成が得られる条件下ではそれがより早くなることが定性的にわかった.そこで現在その定量的検討をすすめている.
上記の結果の一部は,第13回日本顎変形症学会のシンポジウム(日本顎変形症学会雑誌13:159,2003),7^<th> European Craniofacial Congress, Italyで発表した.

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Yamada Y, Ueda M, Hibi H, et al.: "Translational research for injectable tissue-engineered bone regeneration using mesenchymal stem cells and platelet-rich plasma"Cell Transplatation. (in press).

  • [文献書誌] 上田 実: "再生医療の現状と口腔外科領域への応用"日本口腔外科学会雑誌. 49・8. 491-500 (2003)

  • [文献書誌] 小澤亮太郎, 他: "間葉系幹細胞,フィブリンのり及び生体吸収性足場を用いた注入法による骨再生に関する実験的研究"日本口腔外科学会雑誌. 49・5. 317-322 (2003)

  • [文献書誌] 上田 実: "幹細胞と遺伝子を用いた骨の再生医療"炎症・再生. 23・5. 262-268 (2003)

  • [文献書誌] 上田 実: "再生医療とはなにか"メディア株式会社. 192 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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