研究概要 |
15年度研究報告 1.MGMTアンチセンスオリゴの作製 biognostik社のantisens custom design serviseを利用し,以下のごとくMGMTに特異的なアンチセンスオリゴ設計、作製を行った。 (3'-ccaagtaccaagtcgcaaacggtgc-5') 2.MGMTアンチセンスオリゴ導入によるMGMT阻害作用の確認 MGMT高発現細胞株四株に対し,アンチセンスオリゴ導入し,32時間後に総タンパクを回収,western blottingによりMGMT発現抑制条件を検討した。 その結果,各細胞株において,MGMTタンパク発現が顕著に低下していた。 タンパク発現について経時的に観察した結果,アンチセンスオリゴ導入48時間後にタンパク発現は回復する傾向を示した。32時間後の発現は全ての株で低下していた。このmorpholino antisense oligonucleotideはタンパク質への翻訳を特異的に阻害するため,RNAへの影響は少ないことが明らかとされている。今回,われわれの実験においてもMGMT RNA発現量は変化なかった。 3.MGMT抑制による薬剤感受性への影響の検討 今後,アルキル化剤耐性細胞株における,MGMTアンチセンスオリゴ導入による、アルキル化剤感受性への影響をMTT assayによって検討する予定である。現在,MTT assayの条件設定(細胞数,MTT取り込み時間)について検討中である。
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