【はじめに】2つのモニターを同時に装着することで、それぞれの特徴、利点、欠点を明確にする。 【方法】Tarawa/Win^<【○!R】>(T)は心電波形よりRR間隔を1ミリ秒の精度で計測し、メモリー心拍計LRR-03^<【○!R】>を測定器、TarawaRS【○!R】をプログラムとして用いる。結果は2秒毎に得られ、10秒平均で保存。一方、Fluclet^<【○!R】>(F)(今回科研費にて購入)はBP508^<【○!R】>心電アナログ波計をそのまま入力、波素分析による波形認識から、ノイズ除去、パラメーター認識、周波数解析までをFシステム^<【○!R】>にて行う。単位は、Tはpower (msec・msec)(P)、Fはamplitude (msec/√Hz)(A)である。また、推奨される周波数帯域は、Tは低周波帯域(LF):0.04〜0.15Hzおよび高周波帯域(HF):0.15〜0.4Hz。一方、Fは0.05〜0.2Hzおよび0.2〜2.0Hzである。得られた結果の直接比較と、Fの収集データを、LF:0.04〜0.15Hz、HF:0.15〜0.4Hz、単位:Pに変換し比較した。 【結果および考察】基礎実験として笑気吸入8人および星状神経節への低周波レーザー照射5人による自律神経の変化を観察した。(1)T測定時間内の5%以上測定不能が13例中3例あった。一方、Fには測定不能な時間はなかった。0.1秒毎100個のうち1つデータがあればその値を10秒間の代表値としている。Tが前データの70〜130%のRR間隔しか選択しないメモリー心拍計を用いることで、ノイズを受け入れずにデータ欠落を作るのに対し、Fは波形認識において人工知能内臓による正確性を特徴とするものの、RR間隔はほぼ全て選択しているものと思われた。(2)AからPへの単位変換では変動の高低が大きくなるだけで、全体のトレンドに影響を及ぼすことはなかった。
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