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2003 年度 実績報告書

受精卵移植法による口唇口蓋裂発生の母体環境因子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 15592146
研究機関愛知学院大学

研究代表者

新美 照幸  愛知学院大学, 歯学部, 助手 (60291762)

研究分担者 豊田 哲郎  愛知学院大学, 歯学部口腔外科第二講座, 助手 (10308786)
古川 博雄  愛知学院大学, 歯学部口腔外科第二講座, 助手 (70291763)
夏目 長門  愛知学院大学, 歯学部口腔外科第二講座, 特殊診療科, 教授 (90183532)
中村 友保  愛知学院大学, 歯学部口腔外科第二講座, 助手 (50333167)
キーワード受精卵移植 / 口唇裂 / 口蓋裂 / 心血管系異常 / 奇形 / 胸腺異常 / 先天異常 / マウス
研究概要

1.精卵移植法に口唇口蓋裂発現能を有する受精卵の非発生系マウスへの移植実験
仮親を前回確立させた方法に準じ、精管結紮した雄C57BLを使用して偽妊娠マウスを作成した。
1)受精卵採取としては口唇口蓋裂自然発生マウスを自然交配させ、妊娠3日目に子宮、卵巣、卵管を摘出し、桑実胚/胚盤胞の状態の受精卵を採取した。
2)予備実験の結果より決定した方法に従い、培養液を作成し、これにEDTA-2Na、β-M.E.を加え濾過滅菌を行った。
3)あらかじめ作成した仮親に対して、摘出培養液で発生させた受精卵を全身麻酔科にてマイクロマニピュレータ手術顕微鏡下で卵巣真上より切開を加えて、約200μmのピペットを用いて胚盤胞を一頭につき8個移植した。
4)娠18日目に帝王切開し、胎仔を取り出し、外表奇形の確認をした上で、胎仔を屠殺せず、従来より我々の行っている手法に従い育種した。
5)上記1)〜4)の実験を繰り返し100頭の胎仔を得て、コントロールをする口唇口蓋裂発現率を算出した。
2.結果
口唇口蓋裂(CLIP)の発生率
1)対照群(A/J→A/J)では生存胎仔数109例中7例(6%)に、第1群(A/J→C57BL/5)では110例中2例(2%)にCL/Pを認めたが、第2群(C57BL/5→A/J)では111例中にCL/P発生は認めなかった。内訳は唇顎口蓋裂(以下CLP)は対照群で4例(4%)第1群で2例(2%)、第2群すべてで0例、口唇裂単独例(以下CP)は対照群で3例(3%)、第1群、第2群で0例であった。(有意差なし)
2)心血管系、胸腺異常の発生率(表4)
心血管系の異常は対照群で生存胎仔109例中5例(5%)に認められたのに対し、第1群では1例(0.9%)に認めたが、第2群では発生しなかった。(有意差なし)胸腺の異常は、対照群で生存胎仔109例中12例(11%)に認められたのに対し、第1群では1例(0.9%)に認め、第2群の0例と比較し有意な減少を認めた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 山本 知由: "異系母体間での受精卵移植による先天異常発生に関する実験的研究"The Aichi-Gakuin Journal of Dental Science. Vol42, No.1 March. 1-12 (2004)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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