研究課題/領域番号 |
15592155
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
本橋 信義 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (10134735)
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研究分担者 |
川元 龍夫 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (50323704)
小野 卓史 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 講師 (30221857)
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キーワード | 顔面運動変化の動的解析 / 顎変形症 / 骨切り術 / 形態変化と機能変化 |
研究概要 |
本年度は、以下の手順で実験系の確立を図った。 (1)撮影条件の規格化:新規購入した三次元動的顔面運動解析システムの2台のビデオカメラを、カメラ被写体間距離および2台のカメラ軸方向を一定にして現有のシールドルーム壁面に固定し、撮影条件を規格化した。 (2)頭位補正プログラムの構築:発声時の口唇運動計測中の頭部の動きの補正を図るため、顔面上の左右側外眼角点および内眼角点の4点に貼付したマーカー点を用いて3次元直交座標系を設定し、本座標系上で口唇周囲のマーカー点の移動様相を算出する頭位補正プログラムを構築した。なお、マーカー点に直径10mmの黒色ポリエチレン球を貼付することにより、口唇運動の自動追跡が可能となった。 (3)口腔周囲筋筋活動の同時記録:口唇周囲囲のマーカー点として、左右両側口角点および上下赤唇正中直下点の4点を設定した。各口唇マーカー点上に、前述した黒色ポリエチレン球を接着した表面電極を貼付し、筋活動を双極導出後、現有の多チャンネル生体信号増幅器で増幅し、Power Labを用いた筋活動解析により、当該部位の口唇運動に伴う口腔周囲筋筋活動の同時記録と解析が可能となった。 (4)音声解析:現有の指向性マイクをシールドルームで使用することにより、音声データのノイズを可及的に減少することが可能となった。 来年度の研究計画としては、本年度に確立した実験形を用いて、顎態パタンの異なる種々の顎変形症患者について手術前後の顔面運動変化の動的解析を行ない、形態・機能変化との関連を検討する。
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