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2003 年度 実績報告書

肥満によるTNF-αの産生と2型糖尿病および歯周疾患との関係

研究課題

研究課題/領域番号 15592184
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

萩原 さつき  東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 講師 (70134715)

研究分担者 野口 和行  東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (90218298)
キーワード2型糖尿病患者 / 歯周疾患 / 肥満
研究概要

本年度は、糖尿病患者と非糖尿病患者における肥満と歯周疾患との関係について研究を行った。
目的:2型糖尿病患者と非糖尿病患者における肥満と歯周疾患との関係について調べること。被験者と方法:被験者-110名の2型糖尿病患者(女性50名、男性60名、30〜79歳)、110名の非糖尿病患者(女性82名、28名男性、30〜59歳)。研究方法-被験者は、糖尿病と歯周疾患についての質問にアンケート形式で解答し、血液検査を受けた。非糖尿病患者については、Community Periodontal Index of Treatment Needs (CPITN)を用いて歯周疾患検診を行った。Body-mass Index (BMI)と血清中のhigh-density cholesterol (HDL)、CPITNを用いた検診結果、アンケート解答結果について分析した。結果:年令が対照者と一致した2型糖尿病患者28名でBMIが22kg/m^2以下の患者では、HDLは78.8±18.5mg/dlで、BMIが22kg/m^2以上の患者では49.9±12.2mg/dl(p=0.0005)であった。非糖尿病患者では、BMI 22kg/m^2以下の被験者ではHDLは67.3±15.1mg/dlで、BMIが22kg/m^2以上の被験者では57.3±10.6mg/dl(p=0.0005)であった。10歯以上の歯の喪失率は、BMIが22kg/m^2以下の2型糖尿病患者では5.3%で、BMIが22kg/m^2以上の患者では26.3%(p=0.0486)であった。非糖尿病患者のCPITNは、HDLが60 mg/dl以下の被験者では9.4±10.8で、HDLが60mg/dl以上の被験者では5.5±8.7(p=0.0429)であった。BMIが22kg/m^2以下の非糖尿病患者ではCPITNは6.1±9.3でBMIが22kg/m^2以上の被験者では8.7±10.5(p=0.1655)であった。アンケート調査を分析した結果、肥満とプラークコントロールの状態および歯科治療の経験の有無の間に関連が見られた。結論:2型糖尿病患者および非糖尿病患者において、歯周病の症状はBMIが22kg/m^2以上の肥満した被験者およびHDLが60mg/dl以下の被験者に見られ、肥満と歯周疾患は関連があることが示された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] S.HAGIWARA, A.TANAKA, Y.OKADA: "Obesity and periodontal disease in diabetic and non-diabetic adults"Journal of Dental Research Vol.82 Special Issue B-362. 82. B-362 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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