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2003 年度 実績報告書

歯周病発症にけるHPA-axisを介したストレス反応の分子生物学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 15592188
研究機関広島大学

研究代表者

吉野 宏  広島大学, 大学院・歯学部附属病院, 講師 (50240338)

研究分担者 中村 茂夫  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (00325200)
日野 孝宗  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (20274102)
河口 浩之  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (10224750)
長谷川 直彦  広島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助手 (10346512)
キーワードストレス反応系 / HPA axis / 歯周組織
研究概要

生体内におけるストレス刺激に対する重要な反応系の一つに、視床下部-下垂体-副腎軸[hypothalamic-pituitary-adrenal axis (HPA axis)]がある。HPA axisを構成する主な因子としてcoticotropin releasing factor (CRH)、CRH receptor (CRHR)、proopiomelanocortin (POMC)、prohormone convertase 1(PC-1)、melanocortin 2 receptor(MC2-R)、およびコーチゾルが知られている。
近年、皮膚など末梢組織でもHPA axisと同等の機能を有する機構が存在する可能性が示唆されている。しかしながら、歯周組織については全く明らかにされていない。そこで本研究では、ヒト歯周組織におけるHPA axis様のストレス反応系の存在を生化学的手法を用いて検討した。
本研究で検討した歯肉上皮細胞(HGK)、歯肉線維芽細胞(HGF)、歯周靭帯由来線維芽細胞(HPLCells)において、CRH遺伝子は全ての細胞で検出され、特にHGFにおいて高い発現を認めた。CRHR1遺伝子も同様に全ての細胞で検出されたが、細胞による差は認められなかった。POMCの遺伝子発現も全ての細胞で検出され、HGKとHPLCellsにおいて高い発現を認めた。PC-1遺伝子も同様に全ての細胞で検出され、HGKにおいて高い発現が認められた。MC2-R遺伝子はHGFとHPLCellsで発現が検出されたが、HGKでは検出できなかった。さらに、HGK、HGFの培養上清中にCRH、ACTHタンパク分子が検出された。
以上のことから、ヒト歯周組織においてHPA axis様のストレス反応系を構成している可能性が示唆された。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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